ライヴレポート >>
LIVE NEXUS 2010.11 ACOCORO
NEXUS三日目、四公演目。「ACOCORO」とされたこの日、「歌の持つ自然な力」を空間に心地よく響かせるアーティストが集まった秀逸な一日となった。元来、アコースティック形態の演奏で活動を行うアーティストは勿論、普段とは違ってこの日のみの楽器編成を試みるアーティストなど、スペシャルな一夜になった。RAKE、WEAVER、Predawn、Salyu、大知正紘、山崎まさよし、長澤知之、NICO Touches the Wallsの全9組が出演。それぞれのアーティストが放つ、鮮烈かつ秀逸なメロディーで会場中の空気を温かく満たした。
WEAVER
今日の為に楽器編成を変え、更に自由な表現で楽曲のニュアンスを変えてオーディエンスを魅了したWEAVER。そして、「自宅からそのまま来ちゃったみたい(笑)」という超自然体なムードながらに、空まで突き抜けるような透明度の高い歌声で会場全体を魅了したSalyu。
Salyu
デビュー15周年を迎えた山崎まさよしは、デビューアルバムのタイトルチューンでもある「アレルギーの特効薬」からライヴをスタート。サンプリングマシーンを使い、アコースティックギターをカホン代わりにして、その場でリズムループ音源を作成。その音源をベーシック流し、そのまま演奏に入るなど、マルチプレーヤーとしての才能を改めて披露。圧巻のパフォーマンスだった。
山崎まさよし
NICO Touches the Walls
そしてこの三日間の大トリはNICO Touches the WallsはVoの光村龍哉の弾き語りで「梨の花」からスタート。この日はバンド形態と言いつつ、アコースティック編成。The Beatlesのカバー「Come Together」を絶妙なアレンジで披露、バンドとしての演奏力の高さをオーディエンスに見せつけた。そしてセット途中にはサプライズゲストとして山崎まさよしを迎え、彼の代表曲の一つである「セロリ」を一緒に演奏。バンドのリスペクト溢れる熱のこもった演奏と、ヴォーカリスト二人の伸びやかな歌声が会場中を温かく包みこんだ。
この日に出演したアーティストのパフォーマンス全てに共通した事は、「いいメロディー」「いい声」「いい歌」をオーディエンスに伝える事に終始一貫していた事であった。ある種、様々な楽器・テクノロジーを使い、演奏をデフォルメする事よりも、素直に裸の状態で楽曲を伝える為に出演したアーティスト全てが、いかに自身の表現力を高める努力を、常に行っている事の証明とも言えた。その気概にオーディエンスも温かみを感じながらも、熱意を感じ取り帰路についた事だろう。










