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第十回 BUZZAROUND

今回は最も「謎」なFUZZと言われるBUZZAROUND。



オリジナルは60年代の中頃に、イギリスのBURNS社で発売されました。ほんの数年間しか生産されなかった為、生産数が少なくほとんど見る事すら出来ない激レア物です。

そんなBUZZAROUNDを数年前にこれまたイギリスのJMI社が復刻してくれました。しかもオリジナルと同じクサビ型ケースまで復刻!ちゃんとBURNS社とライセンス契約しての復刻なので、正面右下に小さく「BURNS」って書かれてます(笑)。



キング・クリムゾンのロバート・フリップが使って有名になったこのBUZZAROUND、ツマミが三つでシンプルなコントロールかと思いきや、これがメチャメチャ大変!普通にボリュームやトーンとかならいいんですが、「SUSTAIN」、「BALANCE」、「TIMBRE」と訳わからない名前の上、どのツマミを回してもボリュームやトーン、歪み具合が相互干渉して変化するので、音作りが非常に難しい。「獰猛な猛獣」と例えられるのが良くわかる(^^;;

回路は「NKT213」というトランジスタを3個使った回路で、TONE BENDER mk3の原型と言われてます。内部を見ると、基板を使わずにラグ板にパーツを渡して組まれているのがわかります。アンプ等にはよく使われますが、エフェクターでは珍しいですね~。



激歪みから軽いクランチまで幅広い音作りができるので、レコーディングではかなり重宝します。

今回のアルバムで言うと、ちょっと鼻詰まりっぽい歪みの「冬の怪獣」のソロ。これはキング・クリムゾンを意識した感じでわかりやすい(笑)。かと思えば「僕は今更しなくていい途方に暮れる」Bメロ左チャンネルの“チャリ~ン”とした音まで出ます。う~ん、便利な一台だ。

いろいろ紹介してきてるけど、一番のレア物は写真の下敷きに使われてる1930年代のデニムだった、って気付いた人はいないだろうなぁ~(笑)。