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第八回 GRETSCH 5インチスネア

メインのドラムセットをGRETSCHに変えた時、それまで使ってた国産スネアでは全くバランスが取れなくなって、すぐに購入した一台。



浅草のドラムシティで、試奏用として展示されてました。なので店側も全然売る気は無かったのですが、鳴りが良かったので頼んで譲ってもらいました。

売る気が無かったのには理由があって、実はこれ、カタログに載ってないイレギュラー品なんです。通常、GRETSCHの深さ5インチのスネアは8テンション(リムを留めるボルトが8本)なんですが、これは10テンションになってます。個人的には8テンションのオープンな音よりも、10テンションのタイトな音の方が好みなので、オレにはバッチリな感じです。



なんでこんなイレギュラー品が存在するのか?

まぁ、アメリカンなメーカーですから(^^;; きっとどっかの工程で5インチと5 1/2インチのシェル(胴)が入れ替わっちゃったんでしょうかね〜。しかもメーカー側も普通の商品として送ってきたらしいですから、気付いてない可能性もある。まぁ、GRETSCHですから(^^;;

日本のドラムメーカーから比べると、シェルのエッジはアバウトだし、ラグ(ボルトを留める金具)やストレイナー(響き線を留める金具)は曲がって付いてるし、正直、工作精度は低いです。でも自分で「That's Great Gretsch Sound」って言っちゃうくらい、説得力のある音がします。



これはまだ全部をアメリカで作っていた頃の物で、ラグの内側に小さく「NYC」って入ってたりします。ニューヨークに鋳物工場があったんですね〜。

最近、金属パーツが台湾製に変更されてしまいました。でも台湾製になって質が向上した、と言われてます。もちろん工業製品として、って事です。でも楽器となると、高品質がいい音になるとは限らないんです。同じ形をしていても、台湾製はちょっと音が硬い印象です。アメリカ製のちょっと柔らかい、いい意味で粗悪(笑)な方が、音も柔らかくてふくよかなんですよね〜。

なのでいまだにアメリカ製パーツを探してる人が大勢います。オレを含めて(笑)



意外とこのスネアはローピッチで使う事も多くて、女性ボーカルのサポートをした時もメインで使ってました。

胴鳴りとスナッピーのバランスがいいので、使いやすい一台です。今はオリジナルのスナッピーが装備されているので、いずれドイツ製ワイヤーで作ったスナッピーとかも試してみようと思ってます。



今回のアルバムでは、「冬の怪獣」や「余計なお世話」で使っています。