WIND STAGEとBAYSIDE STAGEをつなぐ導線上に位置したNEXUS STAGE、今年も次世代の、そして新進気鋭のアーティストが勢揃いした。
2日間で全10アーティストが出演したNEXUS STAGE。
出演したバンドの全てが雨天の中、熱演を展開した。
全てのアーティストがそれぞれの表現方法で「未来への可能性」を窺わせたのが、このステージの特色と言えるだろう。
中でも登場前から規制入場寸前まで多くの人が期待と共にパンパンに膨れ上がったavengers in sci-fiの強烈なパフォーマンスは印象に残った。
いわゆる「ダンサンブル」というカテゴリーの表現を超えて、そこに居合わせた全てのオーディエンスを巻き込む演奏力の高さ。ステージパフォーマンス能力の高さが、多くの観客を引き寄せた原動力のはずだ。
他にも二年連続出演となったSEBASTIAN Xのエネルギッシュな好演、2日目のトップバッターとして、幕開けにふさわしく客席を狂騒の渦に叩き込んだ、撃鉄の破天荒かつ演奏能力の高いパフォーマンスも印象深いところだ。
そのNEXUS STAGEの客席後方に設置されたNEXUSブースでは、無料携帯充電可能な「音楽充電所」、東北及びアーティストへのメッセージボード「届け、音楽のチカラ!」の他、ライヴレポーター「NEXUS CREW」の募集受付、音楽主義の配布、花の種のプレゼントなどなど、盛りだくさんのメニューを揃え、同時に雨宿りの場としても会場のオアシス的な場所として存在した。docomo、au、softbank、iPhone、Android、他全てのキャリアに対応し、もちろん無料で充電する事が出来る「音楽充電所」には開場時から多くの人が訪れた。
「届け、音楽のチカラ!」と題して、テント内に設けられたメッセージボードには、東北への想い、アーティストへの想いをそれぞれの表現で書き綴られた。
出演アーティストからも届いた他に、プロデューサーの鹿野 淳 さんは直接テントに訪れメッセージを残してくれた。
被災地から訪れた方もいらっしゃり、グッと来るコメントを残してくれました。
音楽の偉大さ、強さ、パワーを感じた一つの瞬間だった。
ライヴが好きな人、音楽が好きな人、将来音楽の仕事を志す人へ向けてのROCKS TOKYOライヴレポーターの募集も行われ、多数の応募が寄せられた。
初日にくらべ、2日目は更に朝から雨に勢いがあり、NEXUS STAFFも自ら水かきに余念がなかった。
この場では地位や肩書きは関係なく、DIY精神にもとづくフェスの基本的姿勢を見た気がした。
総額281,967円集まりました!
皆さん、ありがとうございました。
ROCKS TOKYO
今年のROCKS TOKYOは複雑な想いだった。東日本大震災でいろんなモノが流された。一緒にミイラズを見ようと約束した友達もチケットが流されて行けなくなってしまった。私のチケットは無事だった。でも、去年買ったROCKSグッツはどこかにいってしまい、落胆した。
それでも行こうと決意したのは、ガレキの中からROCKS Tシャツを見つけたとき。泥だらけで洗っても綺麗にならなかった。ところどころ破れていて着ることができなかった。けど、大声で泣いた。嬉しかった。立ち上がることができた。私は行かなければならない。ただ行くことに意味があるような気がした。
そして笑顔で背中を押してくれた友達の想いを背負ってミイラズのLIVEを強く見つめた。目が霞む。それは喜びの涙となり雨と一緒に流れて、いろんな感情と一緒にまた新しい涙となって流れていった。
鹿野さんをはじめ、関係者の皆様、アーティストの皆様、そして一緒に盛り上がってくれたオーディエンスの皆様。本当に感謝しています。私は今年のROCKSを忘れない。前を向かせてくれたこのフェスを一生ついていこうと思う。
文: マルカ
あいにくの雨。まず念頭に浮かんだのは、音楽フェスの原点、ウッドストックだった。当時も雨が降り一時中止となったものの、フェスは大成功に終わった。あの伝説のフェスに並ぶ偉大なるイベントとなることを信じた。そして、こういう時だからこそ気付くこともある。それは些細なことだ。何をするにも不自由な天気だが、長靴やレインコートを小学生ぶりに身に着けた時、少なからず高揚する気持ちがあった。また、悪天候に備えた臨時の設備や観客想いのスタッフの対応には、感謝と感心の意を覚える。終始ライヴを楽しめたのは、主催者側の全力の取り組みがあったからだ。また、演奏する楽曲にも「雨」に関連したものが多かった。別のステージ、それぞれのアーティストが一貫した気持ちでステージに立っていることを心から感じ、今日この時しか刻めないこの時間を大切にしようと心に誓った。
今、こうしてライヴレポートを書いているこの時も、全身打撲レベルの体の痛みが続いて非常に心地よい。手首には、二日間全力で生きた証としてリストバンドが未だ巻かれている。
来年の5月もまた、こうして晴れた気持ちで人生を送れていることを願う。
文: 羽村萌
世界の終わり
“ファンタジー”
まず一曲目は明るいポップなメロディーを持つファンタジー。始めから思わず笑顔になったよ。深瀬(Vo, Gt)の可愛い、柔らかい声が最高でした。<今日は幻想的な世界へ連れてってあげる>の歌詞通り、普段とは全く違う世界へ連れていってくれた。
“虹色の戦争”
メロディーはポップなのに、あまりにも歌詞が切なくて…深瀬の<ラララ>を聴いて、胸がきゅぅっと苦しくなった。…歌詞が突き刺さってきて…身動きできなくなっちゃった。
“世界平和”
イントロからキター!! と思い、うわぁぁぁぁと声にならない声が体中を駆け巡った。始まりから終わりまで、歌の世界に引き込まれていた。<猟奇的な一般の市民は世界中に血の雨を降らし…>サビが頭から離れてくれない。物凄い力を持った曲だ…。
“不死鳥”
深瀬のMCからの新曲!! 歌詞の世界、とても好きだ。ライブで新曲聴けるなんて幸せ。早くCDで聴きたいな!
“天使と悪魔”
個人的だけど、聴けて本当に嬉しかった。大好きな曲だったので。
<何かを変えるってことは自分自身を変えるということとほとんど同じなんだよ>
<「僕ら」が変わるってことは「世界」を変えるということとほとんど同じなんだよ>
この部分で泣いた。涙はこぼさなかったけど、ジーンときて…音楽に会えて本当に良かった、生きてて良かったと思ってね。こんなにも心が動くんだと実感した。
あ、冒頭で歌詞変えてたな! 歌詞の違いを楽しめるのもライブならではで嬉しい。
“幻の命”
藤崎のピアノの音が始まった途端、”幻の命”の世界に一気に引き込まれて、動けなくなってしまった…。切なくて胸がきゅうっとなって。会場全体が曲の世界に包まれている…そう感じた。
この曲が、私の世界の終わりとの出会いだったから、生で聴くことが出来て嬉しくて仕方なかった。
“インスタントラジオ”
締めはインスタントラジオー!!! 最初のギターの音からもう、体が勝手に反応し始めたよ!!
皆で唄った<30minuteINSTANTRADIO!!>本当に幸せだったなぁ…最高のステージだったよ。あの場所にいた皆で過ごした時間を忘れたくない。いつか皆消えちゃうし、いつ消えるかわからない…有限の時間の中で、あんな最高な時間を過ごせてよかったな。
今思ったこと感じたこと好きなこと嫌いなこと、その他諸々。未来にどうなってるかわからないから。
出来るだけ今を忘れたくないんだ。
でも、今はすぐ消えてっちゃうの。
だから少しでも残しておくために文章にして、感動を残しておきたい。
そんなことを思った。
世界の終わり、ありがとう。大好きです。
文: こてき
【透き通った美声による賛美歌ロック】
主催者鹿野氏の紹介により登場したのは世界の終わり。12時の開演時間から既にWIND STAGEはオーディエンスで埋め尽くされていた。“幻の命”雨天に鳴り響くピアノの音色と電子音が心地よい。
<beauty free—>と歌いきるボーカルの姿は、周りが見えなくなる程に焦点となり、その存在感を表す瞬間であった。“天使と悪魔”<あちらが正しいとか、こちらが間違ってるとか、分かるはずもなければ分かりたくもない―> <何かを変えるってことは自分自身を変えることとほとんど同じ―>人生全てに白黒をつける必要はない。5月も末。この時期、多くの人が新生活を迎え、それに馴染めずそれぞれが悩みを抱えていることであろう。しかし、そんなモヤモヤもいつかは晴れる。自分に素直に、そして、世間体や固定観念に振り回されずに自由に生きてゆくことの大切さを改めて実感させられた。
今年もまた、このバンドで盛大なる音楽祭ROCKS TOKYOの幕が開けた。
文: 羽村萌
THE BAWDIES
雨で足場が悪くなっている中、THE BAWDIESの演奏開始!
私は初めてTHE BAWDIESを聴いたのですが、一目惚れならぬ一聴き惚れいたしました。いやぁ、マジかっこいい。
アーティストが全身全霊で音楽を届け、オーディエンスも全身全霊で音楽を受け止める…。
その強固な関係が素敵な空間を作り出していました。
ROY(Vo, Ba)のフリにオーディエンスがきっちり応えていて「雨がびびって降るのやめようと思うほど熱くなろうぜ! むしろ雨に向かって飛びあがってくれ!」というROYの声にオーディエンスはこれでもかっ! というくらい跳ね、腕を振り上げ、熱い感情を撒き散らしていた。
特に前列の盛り上がり方がハンパなかった!
THE BAWDIESが終わった後、前列に近寄ったら…熱気で雨水が蒸発してました(笑)凄まじい熱気!湯気が心地よかったです。それ程、音楽は人を熱く盛り上がらせる力を持っているってことだから!
「デザートにホットドッグくらえ!!」とROYが叫んで始まった“HOT
DOG“。また皆跳ねる跳ねる!! 今ここで音楽に浸れるという嬉しさがはじけまくった時間でした。雨、いや、ソウル汁でびしょびしょになった。
全身で音楽に浸った、幸せな時間…。
彼らは、「いくぜー!!!! 音楽サイコー! 大好きだぁー!」と叫びながら世の中に突っ込んで行き、沢山の人の胸に熱いハートを届けていくかっこいい四人組だと思う。
音楽は無限の力を持つということを、全身全霊で感じたステージでした。
またフェス行きたいです。
群馬県 PN ひなた
【今昔の架け橋】
期待が高まる中、時間よりも早くに登場した彼らはリハーサルを始めた。
「え?」と思う間もなくライヴ並みのノリが生まれた。今、若者たちは「音」に飢えているのだ。いや、初期のロックンロールを復活させた「彼らの音」に。
“IT’S TOO LATE”しゃがれたROYの声は自由自在にリズムにのっかり、音楽に気持ち良く流れる。彼は公演が決まった武道館でのライヴを「かつてTHE
BEATLESが日本にロックを連れてきた場所」と称し、ロックバンドの先駆者を強く敬う心が伝わった。当時の音楽を知らない我々10〜20代の年代にとっては、ロックンロールの原点に気付かせてくれたのがTHE BAWDIESなのだ。彼らの音楽は「どこか昔っぽい」が、その「どこか」の正体は分からない。
ならば、THE BAWDIESを聴けばいい。そして、そのルーツとなった音楽も聴き込む。今と昔を繋ぐパイプ役として彼らの音楽は今後も絶えることを知らず走り続ける。
文:羽村萌
長澤知之
小雨の中、バンドメンバーと共に登場。1曲目“MEDAMAYAKI”。速いけど、音にしっかり言葉を乗せて歌う感じ。
続いて、“THE ROLE”。リラックスした印象の反面、<今夜嘘を言えばいいよ じゃあ、僕が「死ぬ。」と言うから 君は「永遠。」と言いなよ。の部分で、この言葉の為に曲があるってくらい歌声が強く響いた。
あっという間に時間が過ぎて、このまま軽快に進むかと思ったら、“マンドラゴラの花”で一変。イントロのアルペジオが幻想的に響いて、長澤知之特有の高さの声が強く綺麗に伸びて、惹き込まれる。強くなった雨脚が、<マンドラゴラの雫>な気がして、雨まで演出みたい。
続いて、“明日のラストナイト”。歌声も演奏も暖かくて、思わずちょっと泣いた。「ありがとう、ここにいてくれて。雨だけど、楽しんで。」とMCの後、最後の曲“回送”。エレキ弾き語りで始まって、終盤でギターが加わり、その後、バンド演奏に。最後は声が枯れるくらい全霊で歌っていて、曲の展開が本当に綺麗。
全5曲。雨もいいなと思わせてくれるライブだった。
PN りえ
ROCKS TOKYO 2日目。
少しずつ人が入り始めたNEXUS STAGE。15:40 バンドメンバーと共に長澤知之登場。
1曲目は“MEDAMAYAKI”。一気にテンションが上がり、首から下げていたペットボトルが落ちるくらいに飛び跳ねた(笑)
2曲目は“THE ROLE”。例えるなら「絵のない絵本」。…と言っても読んだ事がないので私の勝手なイメージだけれども。
3曲目は“マンドラゴラの花”。怖いくらい綺麗な世界。呼吸をするのを忘れるくらいこの曲の世界に惹き込まれる。長澤知之の代名詞となる曲だと思う。
4曲目は“明日のラストナイト”。この曲のサビはギターソロ。すごく優しくて愛のある曲。途中、歌詞が飛んだケド…
最後は“回送”。バンドメンバーがいるのに、ほぼ弾き語り。この曲では、心臓をグッと掴まれる。なんだか、寂しくて哀しくて、でも、日だまりのような暖かさもあったりして。頭の中がゴチャゴチャになる。大切な曲の1つ。
私は、長澤知之が大好きだ。
PN す・もつ
マキシムザホルモン
【聖水を浴びる糞野郎共】
尋常じゃなく降り注ぐ雨の中、最前列で出番を待つ。そこで登場した野獣バンド。立ち位置に着くや否や、紅一点の美女ナヲ姉さんの「雨とか関係なくね〜?!」との掛け声に、悟りが開けた。「あ、関係ないな」と。そこからだった。「本気」を出したのは。雨合羽のフードを脱ぎ捨て、付け睫毛をぶん取り、脳内停止で踊り狂った。長靴にも関わらず泥が靴の中へ入り込み足取りが重いが、気にしない。密着した中でのヘッドバンギングにより、近くにいた男性のTシャツには私のファンデーションがべったりと付いていしまったので、心の中で謝罪。
恒例の儀式は「鹿野、肌ツルツル〜!!!」どのアーティストも、主催者である鹿野氏への感謝の意を述べており、彼の人望の厚さ、業界の中での偉大さが窺えた。
泥んこまみれの自分を見て一皮向けた気分になり、どや顔でステージを後にした。これまで避けていた泥濘に堂々と入り、豪雨に打たれながらも満面の笑みを浮かべた。
文:羽村萌
Dragon Ash
【聖地に鳴り響いたノンジャンルの音楽】
「ミクスチャーロックは好きですかー?!」その一声と同時に、ステージ全体が明るい照明に包まれる。ラストを飾ったのは、我らがDragon Ashだ。今も昔も愛される“FANTASISTA”は、彼らを知らない友人も隣で右腕を振り上げて楽しんでいた。
“静かな日々の階段を”<開かれた未来目指すように…> もう高校時代から聴き込んでいる曲だが、就職活動など今の自分が置かれている状況に驚くほどに一致していることに気付いた。
<季節外れのこの雨が…、雨上がりの流れ星> Kjの目線が、自然と空へ向けられた。つられて上へ目をやると、そこには、これまで激しく落ちてきた雫たちはいなかった。その瞬間、感動の雫が私の頬をつたった。ふと周りを見れば、会場には隅から隅まで大勢の人が。
日本という、東京という、若洲公園という一つの地で、一つの音楽を共有しているこの時間はもう二度と来ないと思うと、ここにいる全ての人間といつまでも繋がっていたいと思えた。
文:羽村萌

























































