NEXUS アーティスト・インタヴュー:浜端ヨウヘイ「大型新人」浜端ヨウヘイの人生を変えたものとは

いろんな意味で、スケールの大きなニューカマーの登場だ。

シングル『結-yui-』でデビューを果たしたシンガーソングライター、浜端ヨウヘイ。その最大の魅力は、身長192cmという体躯から放たれる大らかで芯の強い歌声だ。オフィスオーガスタが5年ぶりの新人として送り出す彼は、すでに山崎まさよしのツアー「SEED FOLKS」のオープニングアクトや「Augusta Camp 2014」にも登場、徐々に評判を高めてきている。

京都出身、以前は自ら全国各地のライヴハウスをブッキングし、「旅するシンガーソングライター」として活動していた彼。初のインタヴューとなる今回は、歌い始めるきっかけから、目指すところまでを訊いた。

取材・文=柴那典




もっと大きなことを出来るようになりたい

――ずっと旅をしながら歌い続けているという話を聞いたんですけれど。

浜端 そうですね。マックスだったのが去年の年末で。1ヶ月のうち27日間ライヴをやってました。

――そういう生活って、どれくらい続いてるんですか?

去年の3月までサラリーマンやったんで、その後、仕事を辞めてからですね。サラリーマン時代は月曜から金曜まで仕事をして、土日でツアーに出るようにしてたんです。大阪に住んでたんで、関西圏のライヴは仕事が終わった後に出させてもらって、土日は地元の大きなライヴや地方に出てるっていう生活で。でも、仕事辞めてから、1年半くらいはこんな感じです。もう慣れちゃいましたけどね。

――そもそも仕事を辞めて歌い手になろうと決意したのは?

そう思ったタイミングは、東北の震災があった時くらいですかね。次に自分が大事にしている街とかに何かがあった時にぱっと大きなアクションが取れる人間になりたいなって思って。それが最初のきっかけではありますね。あの時、僕らも僕らなりに動いてはいたんですけど、それはどうしても個人の規模でしかなくて。もっと大きなことを出来るようになりたいなっていう。

――今の時代、音楽をやっていく方法って、いろいろあるじゃないですか。それこそ半分趣味、半分仕事で楽しくやっていく道だってある。

そうですね。もともと自分も、半分は趣味、仕事になればいいなくらいの状況でやってきたので。

――でも、そういうものでは満足いかなかった。

そうですね。ただ単に自分の歌でやっていくっていうよりは、例えば被災地に自分が行った時に「うわぁ、ヨウヘイ来た!」って向こうの人が思ってもらえるくらいの人間になりたいなっていう。

――さらに遡って、影響を受けた音楽っていうのはどういうものだったんですか?

あの、ルーツを訊かれることは多いんですけれど、これがねえ、薄いんですよ(笑)。

――薄い?

広く浅くだったので、とにかくいい歌、いいメロディを手当たり次第聴くような感じだったんで。で、中でも聴き込んだなって言えるのは――恥ずかしいんですけど――山崎まさよしさんなんです。アコースティックギターを真面目に練習するようになった高校生の頃の最初のお手本も、ヤマさんのスコアだったし。

――山崎まさよしさんは、高校生当時の自分にとってどういうところが好きだったんでしょう?

当時はブルースやパンクとかジャンルのことなんか全然わかってなかったし、ただ単に僕友達が少なくて(笑)。僕らの時代ってゆずさんや19さんが全盛期やったから、アコギで弾き語りをやるときは必ず二人組だったんですよ。僕もやっぱり友達とやったりしていたんですけど、何か合わへんくて。結局一人にまた戻っちゃって。「山崎まさよしって一人やん!」って。それが最初やったんですよね。

沖縄が人生の転換期になった

――基本的にはバンドとかを組まずに弾き語りが中心だったんですか?

高校時代からそうでしたね。大学の時にメロコアとかパンクにのめり込んで、バンドを組んでみたりもしたんですけど。一年経たずに解散だったんで。

――大学は?

高知大学です。

――出身は京都ですよね。地元の大学に行く人が多そうな気がしますけど。

僕ねぇ、中高の時にいろいろ失敗して、このままでは上手く友達も出来ないって思って。誰も知らないところに行きたいと思ってて。親戚も誰もいない高知大学を選んだんです。高知を選んだきっかけっていうのも夏休みに自転車で四国を一周したことで。誰かと群れて何かをするっていうのが得意ではなかったので、その中で高知県の人たちと喋って「高知っていいとこやな」って思って。単純にそれだけで選んだんですけど。

――すごくふわっとした理由で。

そう、ふわっとした理由で。その頃から今までそういうところは変わってないですね。で、高知大学を卒業した後、一年間沖縄に移住しちゃったんですけどね。「なんで?」って言われたら「沖縄が好きやし」っていうくらいの理由で移住したという。高知大学の先輩が沖縄バカだったんですよ。で、沖縄に旅行に行ったらどハマりしちゃって。で、それが転換期になって。

――それまで思春期はどちらかと言うと人付き合いが苦手だったんですよね。

そうなんですよ。でも沖縄に旅行に行った時は金もないしゲストハウスっていうところで住み込みで働いていたんですよ。ドミトリーっていわれるところで。そこのリビングで煙草吸ってたら、いきなり隣に来た人と「どこから来たん?」って会話が始まるんです。最初はあわあわしてたんですけど、19歳の時に初めて行って、20歳、21歳とだんだん性格が変わっていって。誰とも仲良くなれるようになっていったという。

――沖縄のドミトリーでギター弾いたりはしてました?

しました。そこきっかけで歌でもやってみるかっていうことになったんですよ。ギターを持って旅してたら格好いいかなって(笑)。で、ライヴをするようになって。沖縄を離れて地元に戻って、就職すると同時にライヴ活動を始めていこう、ということになったんです。

――でも、知らない土地ででギターを持って弾くって結構ハードル高いじゃないですか?

そうなんですよね。でも、ありがたかったことに先駆者がいて。俺も弾けるけど恥ずかしいなって思ってたら、その人がいなくなっちゃって「誰か弾けへんのか?」って言われて。そこで弾いたら盛り上がって。それも自分の中の壁を取っ払ってくれた理由の一つではありますね。だからすごくギターにも感謝しているんですよ。

浜端ヨウヘイ
HAMABATA YOHEI

京都出身のシンガーソングライター。1984年1月27日生まれ。身長192cm。 高知大学卒業後、就職しながらも音楽活動を行ってきたが、2013年一念発起し退職して音楽に専念。自ら全国各地のライブハウスをブッキングし、月平均15本のライブをこなす旅するシンガーソングライターとして活動。2013年10月より「山崎まさよしLIVE"SEED FOLKS"」のオープニングアクトとして全国に帯同する。2014年2月オフィスオーガスタに所属したことを機に、それまでの「ヨウヘイ」に本名の苗字を加え「浜端ヨウヘイ」となる。 大きな体から放たれる大きく、美しく、切実な声。ギターとピアノを時に豪快に、時に繊細に駆使する演奏。弾き語りで十二分に楽しませるパフォーマンス。ひたすらに人間を愛し、がむしゃらに演奏を楽しみ、誰もがその大きな音楽に包み込まれてしまう。

オフィシャルサイト


デビューシングル『結-yui-』

2014年11月5日発売

初回生産限定盤(CD+DVD):XNAU-00001/B / 1,500円

通常盤(CD):XNAU-00002 / 1,000円


[ 収録楽曲 ]
ディスク:1
1. 結-yui-
2. 東京
3. むかしのはなし
4. ハレルヤ (全4曲収録予定)

ディスク:2
1. Augusta Camp 2014 浜端ヨウヘイパートをノーカットで収録!
2. 『結-yui-』 レコーディングドキュメンタリー (約40分収録予定)

< LIVE INFORMATION >
浜端ヨウヘイ Debut Anniversary Live「結-yui-」

12月09日(火) 代官山UNIT
12月16日(火) Shangri-La
12月17日(水) 名古屋APOLLO BASE


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