NEXUS アーティスト・インタヴュー:THE ORAL CIGARETTES「10年後に繋がるようなプロセスを見せたい」――バンドを突き動かす闘争精神と未来への野望


「BKW」とは「番狂わせ」のこと。

今年7月にメジャーデビューを果たしたTHE ORAL CIGARETTESがリリースするメジャー1stアルバム『The BKW Show!!』は、メンバーが常々キーワードに掲げファンの合言葉にもなってきた「攻めの姿勢」を象徴する言葉を冠した一枚になった。

関西出身の4人組。先行してメジャーデビューを果たしたKANA-BOONやキュウソネコカミとも同世代で切磋琢磨しあっていた関係だ。畳み掛けるような曲展開、変幻自在なアレンジ、そして色気と艶のあるメロディセンスを武器にしてきたバンドは、どんな変化を見せたのか。そのスタンスと音楽性について、4人に話を訊いた。

取材・文=柴那典




お客さんが一緒にライヴを作ってくれるようになった

――去年からいろんなタイミングでバンドを観てきたんですけれど、今年7月の渋谷クアトロのワンマンで大きく変わった感じがあったんです。化けた感じがあった。バンドとしても、ステージに立つ意識が変わったようなところがありました?

山中
お客さんを意識するようになったのは一番デカいですね。最初は「自分たちはこうなんだぞ」っていうのを伝えるので必死だった。でも、去年の年末、今年の初めくらいからお客さんが一緒にライヴを作ってくれるようになった。そこで自分たちの意識も変わってきたんです。自分たちを見せるだけじゃなくて、お客さんと一緒に、オーラルのフロアでしか作れない景色を伝えようと思うようになった。それが変化のデカい理由だったと思います。

――前は叩きつけて「どうだ!」って言って帰っていくみたいなライヴでしたよね。そうじゃなくて、今はフロアに仲間が増えた感じがある。

山中
そうですね。それはめちゃめちゃ感じます。

――7月にメジャー1stシングル『起死回生STORY』がリリースされましたが、あれは大きなキーポイントになった曲でしたよね。あのタイミングでメジャーデビューしたことって、自分たちとしては、振り返ってどう捉えていますか?

鈴木
「関西から関東にいつ出てくるのか」っていうのは、ずっと前、2012年にMASH A&Rのグランプリを獲った時からずっとあったんです。でも、関西で地盤を固めないと東京には出てこれないなと思ってて。去年の一年間、関西で精力的にやって、帰る場所がちゃんと出来たと思ったんです。「唇フェス」という自分たちの主催イベントで大阪やったときに「行ってくるよ」って言ったら、「行ってらっしゃい」と言ってもらえた。そういうタイミングで上京して、ライヴの意識も変わって、『起死回生STORY』を出せた。ほんとにいいタイミングやったなと思いますね。

4人とも根本的に負けず嫌いな性格

――ただ、これはアルバムタイトルの『The BKW Show!!』の意味合いにも繋がる話だと思うんですけれども、それ以前の去年一年間は、歯がゆい、口惜しい思いもあったんじゃないか、と。

山中
めちゃめちゃありましたね。周りからはとんとん拍子に行ってるように思われてたかもしれないですけど、僕ら的には全然そんなことはなくて。関西でずっと一緒にやってきたライバルのバンドがどんどん先に行くのを目の当たりにしていたので。口惜しいと思うことが一昨年から去年はすごく多くて。でも、その勢いに便乗するんじゃなくて。僕らは僕らでちゃんと計画を立てて、その計画通りにやっていこうって、我慢しながらも話し合って。それを爆発させるタイミングが『起死回生STORY』だった。だから、周りからは短く感じてるかもしれへんけど、僕らにとっては7月のデビューまですごく長かったんです。ライヴではどうしたら他のバンドに勝てるだろう、どうしたらTHE ORAL CIGARETTESとして認識してもらえるだろうって、そう思いながら活動してきたんで。

――HighAppsのイベントのMCとかでも、めちゃめちゃライバル意識をむき出しにしてるわけじゃないですか。改めて、何故このバンドはここまで負けん気が強いのかというのを訊きたいんですけれども。

鈴木
性格が大きいんちゃうかな。それがそのままバンドになっている。

――4人全員がそう?

山中
バランスは上手くとれていると思いますね。僕一人だけだとイキすぎてしまう。それを幼馴染みのシゲ(鈴木)が抑えてくれるところがあって。
中西
シゲは寄り添いながら抑える感じで、僕は少し距離をおいて見ている感じ。(山中)拓也が自由にできるよう、勢いをなくさないようにとは思ってます。

――基本的には山中さんが一番負けん気が強い。

山中
くそ弱虫なんですけどね(笑)。

――でも、それがバンドの原動力になってるわけですよね。

山中
そこが一番強いんちゃうかなって思います。4人とも人間っぽいっていうのかな。妬みとか恨みも強いんですよ。みんな負けたくない人間なんで。シゲもまさやん(中西)もあきらも、根本的に負けず嫌いな性格だと思います。

THE ORAL CIGARETTES

山中拓也 (Vo/Gt)
鈴木重伸 (Gt)
あきらかにあきら (Ba/Cho)
中西雅哉 (Dr)

奈良にて結成された4人組ロックバンド。2010年に結成して以来、アグレッシブなライブパフォーマンスで地元はもちろん関西圏での知名度を広める。一聴で耳に残る歌心のあるメロディと、複雑に練られた絶妙なバンドアレンジがそのオリジナリティを形成する楽曲とそのパフォーマンスを武器に2012年(初年度)のMASH A&R オーディションにて初代グランプリを獲得。以降全国各地のイベントでその名を轟かせ、主催するライブは全てソールドアウト、発表する作品は常に虜になるリスナーを増やす。関西バンドシーンが盛り上がる中、直球勝負でひときわ光るTHE ORAL CIGARETTESはBKW(番狂わせ)で全国に規模を拡大中。

オフィシャルサイト


1st Full Album
『The BKW Show!!』

2014年11月12日(水)発売

初回限定盤:AZZS-28 / 3,000円(税抜)

通常盤:AZCS-1038 / 2,500円(税抜)


[ 収録楽曲 ]
01. 嫌い
02. モンスターエフェクト
03. ハロウィンの余韻
04. STARGET
05. 自動販売機の男
06. 僕は夢を見る
07. リメイクセンス
08. 起死回生STORY
09. 大魔王参上
10. 透明な雨宿り

初回特典DVD内容
・〜唇ツアー2014の巻〜
1. 出会い街
2. 机上の空論に意味を為す
3. mist…
4. 大魔王参上
5. 起死回生STORY
・Documentary of first one-man gig


< TOUR INFORMATION >
THE ORAL CIGARETTES
ワンマンツアー 2014 AUTUMN
〜食欲の秋にアルバムリリース、BKW勢食い尽くしてやる!の巻〜

11月18日(火) 名古屋 QUATTRO
11月20日(木) 渋谷 TSUTAYA O-EAST
11月25日(火) 心斎橋 BIG CAT


THE ORAL CIGARETTES ワンマンライブ 〜唇ワンマンツアー2014の巻〜 ライヴレポート

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