NEXUS アーティスト・インタヴュー:THE NAMPA BOYS、崖っぷちの決意

バンド名とは裏腹に、熱くて、真面目で、骨太で、そしてちょっとユーモラスで“愛され”なライヴバンド。そういう存在として徐々に成長を果たしているのが、長野県松本市出身の4人組、THE NAMPA BOYSだ。平均年齢は20歳。5年前に10代限定フェス「閃光ライオット」の史上最年少ファイナリストとして注目を集め、昨年にドラマタイアップのシングル『プランジ』で華々しくデビュー。一気に人気者になるかと思いきや、なかなか世の中上手くは行かず、苦闘の日々を送ってきた。そうして1年3ヶ月、ライヴを繰り返す中で見えてきた一つの「答え」を詰め込んだのが、今回のミニアルバム『バトルズ』だった。

リード曲は「MAKEINU SONG」。「負け犬」のリベンジを誓うに至った決意を訊いた。

取材・文=柴 那典


一度、全部なしにしたんです

――僕は今のTHE NAMPA BOYSは、ライヴバンドとして順調に成長してると思ってるんですよ。

小林
ありがとうございます。

――その上で“MAKEINU SONG”というのが今回のアルバムのリード曲になっているわけで。「負け犬」というモチーフがどういうところから出てきたのか、そこから話を訊ければと思うんですけど。

小林
そうだなあ、それこそ自分たちでも去年の春に『froM』を出してから10月くらいまで、順調に、上手いことやってる感じだったんです。で、間髪入れずにリリースしようということで、曲を練っていって。もともと今年の4月くらいにCDを出そうと思ったんです。でも、『froM』以降、ライヴの集客が増えたというわけでもなくて。“何となく熱い”みたいな感じだったんです。それって、言ったらヌルいんですよね。その頃にCDに入れる予定の6曲が固まったんですけど、そこでリリースすることの意味が見出せなくなって……。

――ボツになった?

小林
そうですね。1月くらいに曲が揃って、2月くらいには録り始めたかったんですけど、1回プロジェクト自体を流してくれないかと俺が言ったんです。

――幻の1枚があったわけだ。

小林
そうですね。一度、全部なしにしたんです。リリースしないという選択をすることは「正直、厳しいと思うよ」ともスタッフに言われたんですけど、その時には、これをTHE NAMPA BOYSの作品として世に出したくないと俺が思うようになってしまって。

――それはどういうところで?

小林
その頃は、ライヴでもやっぱりクールな一面を見せたいというのがあって。自分たちにはこんなルーツがあります、こんな音楽まで知ってますとか、そういうところを見せたいと思ってライヴをやっていたんですよ。でも、お客さんとはそこに乖離があるみたいで、自分の思っているライヴができなかった。

みんなで歌えたり、ハンドクラップしたり踊って楽しめるものに

――そこからどう変わっていったんでしょう。

小林
『froM』って作品自体も音楽的に気持ちいいところを突き詰めていった作品で、どっちかと言えば自分たちのやりたいことをやって提示した感じのもので。でも、ライヴをしていく中で、難しくしていくよりも親切にしようというのもあって。みんなで歌えたり、ハンドクラップしたり踊って楽しめるもの。そういうのって、ライヴの中ですごく重要なことだと思うんですよね。単純にやってみたかったのもあるけど、自分たちにそれを望んでいる人がいると思って。だったら、言いたいことを包み隠さず、自分の弱いところも恥ずかしいところも全部出してやったほうがいいんじゃないかなって。それで“MAKEINU SONG”ができたんですね。

――幻の1枚と『バトルズ』の違いはどういうところが大きい?

小林
明らかに違うのは「対・お客さん」っていう考え方があるかないかですね。自分たちが格好いいと思う音楽的なことは1回置いておいて、ストレートに響くもの。THE NAMPA BOYSのスタイルとして一つこういうものがあったらいいという。そういういろんな葛藤があって、『バトルズ』っていうタイトルをつけたんです。

――バイオグラフィーを見ると「『froM』リリースの後、持ち前の愛されキャラで各地のイベントに呼んでもらえてはいるものの、いまいちブレイクスルーをするわけではなく鬱屈の日々」って書いてあって。オフィシャルにこんな風に書いてあるの、わりとすごいと思うんですけど。

一同
(笑)

――その時期は、皆さん振り返ってどうでした?

小林
みんな、やきもきしてた?
澤柳
あんまりやきもきしてたわけではなかったですけどね。
田中
リリースを流したときは、「そっか…」とは思ったんですけど、(小林)聡里自身がそれですっきりしてたんで、間違いじゃないんだなと思ってました。
後藤
その後すぐに聡里が“MAKEINU SONG”のデモを送ってきて。それを聴いたときに「あっ、変わったな」というか「良い方向に行ったな」っというのが実感できて。その曲をやってくうちにライヴもどんどん変わっていったんですよね。

THE NAMPA BOYS

Vo&Gt 小林聡里(1993.2.28)、Ba 田中悠貴(1993.1.29)、Gt澤柳昌孝(1993.1.1)、Dr 後藤駿(1993.3.14)の4ピースバンド、全員が長野県松本市出身、今年の春、結成8年目にしてようやくハタチとなる。
2005年、中学1年の時に、小学生の頃からNumber GirlなどのJ-Rockを聴きまくっていた小林と、「姉貴がベースを持っている」という理由だけで小林から半ば強引にバンドをやらされた田中を中心に結成。

www.thenampaboys.com


Mini Album『バトルズ』

2013年10月9日(水)発売
AMWR-1005 / 1,500円(税込)

[ 収録楽曲 ]
1. MAKEINU SONG
2. 夜明けの太陽
3. 悪魔
4. ネイヴァーリンの音楽家
5. ハロー ドリー
6. Forward

<タワーレコード対象店舗限定特典詳細>
THE NAMPA BOYSサイン付DVD
収録内容
・「MAKEINU SONG」ミュージックビデオ
・「夜明けの太陽」ミュージックビデオ

対象店舗
タワーレコード(渋谷店 / 新宿店 / 難波店 / 名古屋パルコ店 / TOWERminiアリオ松本店)


< LIVE INFORMATION >
■「THE NAMPA BOYS ワンマンライブ〜十三バトルズ〜」
日時:12月13日(金) OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪・十三ファンダンゴ

■「THE NAMPA BOYS ワンマンライブ〜歌舞伎町バトルズ〜」
日時:12月18日(水) OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京・新宿LOFT

■「Ready Set Go!!」Count Down Live2013 ⇒ 2014 supported by A-Sketch
日時:12月31日 開場:16:30 開演:17:30 (翌24:30終演予定)
会場:大阪城ホール
出演:flumpool / NICO Touches the Walls / WEAVER / Hello Sleepwalkers / THE NAMPA BOYS / GOLD RUSH / THE ORAL CIGARETTES / フレデリック
一般発売:11月30日
ぴあ (P-code 211-046) / ローソンチケット(L-code 59947) / イープラス

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