NEXUS アーティスト・インタヴュー:THE BACK HORN「魂でつながってるような感じがした」――KYO-MEIツアー 〜リヴスコール〜、その特別な瞬間の記録について

今、残したい音楽――。

THE BACK HORNがリリースしたライヴCDと武道館DVDの二作品には、そんなキャッチコピーがついている。昨年秋から「KYO-MEIツアー 〜リヴスコール〜」と題したツアーで全国を回ってきた彼ら。その一つ一つの場所は、彼らが鳴らす音楽に心震わされてきた沢山の人たちにとっても、そしてバンド自身にとっても、特別な場所となった。それは、震災以降、バンドが全身全霊で音楽に向き合い、途方もない熱量と生命賛歌を封じ込めたアルバム『リヴスコール』を作り上げたことの、何よりの成果だった。

ツアーについて、武道館について、そして「THE BACK HORNというバンドにとってライヴとは」というテーマについて、今だからこそ、四人に訊いた。

取材・文=柴那典

命への祝福の想い、忘れたくない想いをアルバムに込めたから



――まず、今回のツアーで自分たちのライヴをパッケージとして残そうというのは、どういうところから決まった話?

菅波
震災があって、『リヴスコール』っていうアルバムを作って。そこで命への祝福の想い、忘れたくない想いをアルバムに込めたから、そのツアーの記録も残したいなっていう気持ちが今まで以上に強くて。なおかつ、ライヴ盤って、普通のスタジオアルバムよりもその瞬間を閉じ込めた感じがありますよね。一瞬を永遠にしたという。そういう意味でもいいのかなって。企画出したのは(岡峰)光舟なんですけど。俺らも「いいね!」ってなって、満場一致で「やろう!」ってなりました。
岡峰
『リヴスコール』はレコーディング自体も、俺らにとっての2011年を記録したっていう感覚がすごい強くて。だから、それを日本全国に持っていった各地の空気感も音として捉えたかった。そういうわけでツアーの全箇所を録音したいっていうことをみんなに提案したんです。本格的にやったのは今回が初でしたね。

――やっぱり『リヴスコール』というアルバムを作ったことの意味がすごく大きかった。

山田
渾身の自信作ができたから、それをあと何年か経って自分らが振り返るきっかけにもなるだろうし。渾身の一作だからこそ、今の俺らが体現してるライヴと、その表情みたいなものを何年後かに残していくべきみたいな気持ちもあったから。
菅波
あと、“世界中に花束を”っていう曲を作るとこから『リヴスコール』というアルバムが始まってて、それをライヴでやりながら制作してたのもあって。そういう意味ではライヴと、その向こうにいるお客さんたちと、自分らと、アルバムが、全部つながってた気持ちもあったような気がします。

THE BACK HORN

岡峰光舟:Bass
山田将司:Vocal
菅波栄純:Guitar
松田晋二:Drums

1998年結成。2001年シングル「サニー」をメジャーリリース。近年のロックフェスティバルでは欠かせないライヴバンドとしての地位を確立し、スペインや台湾ロックフェスティバルへの参加を皮切りに10数カ国で作品をリリースし海外にも進出。
黒沢清監督映画『アカルイミライ』主題歌“未来”をはじめ、紀里谷和明監督映画『CASSHERN』挿入歌“レクイエム”、MBS・TBS系『機動戦士ガンダム00』主題歌“罠”、2010年8月には、30年振りの新作ガンダム映画の主題歌を務めるなど、そのオリジナリティー溢れる楽曲の世界観から映像作品/クリエーターとのコラボレーションも多数。
東日本大震災後に緊急配信した楽曲「世界中に花束を」では収益金全額が震災復興の義援金として寄付されている。2012年激動の一年を経て出来上がった全身全霊のアルバム『リヴスコール』を発表。2013年結成15周年を迎え、―今、残したい音楽―として、『リヴスコール』を引っ提げて行われたツアーを収めたライヴCD、DVDを2月6日、3月27日に連続リリース。

http://thebackhorn.com/


LIVE CD
『KYO-MEIツアー 〜リヴスコール〜』

2013年2月6日発売
VICL-63987 / 2,500円(税込)

LIVE DVD
『KYO-MEIツアー 〜リヴスコール〜 at 日本武道館 2013.1.6』

2013年3月27日発売
初回限定盤 VIZL-523 / 4,800円(税込)
初回限定盤4大特典付

通常盤 VIBL-662 / 4,100円(税込)

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