NEXUS アーティスト・インタヴュー:SEBASTIAN X 特別企画! 「TOKYO春告ジャンボリー」開催直前インタヴュー

SEBASTIAN Xが主催する音楽のお祭り、「TOKYO春告ジャンボリー」が今年も開催される。日時は4月29日、場所は上野水上野外音楽堂。GWシーズンの野外イベントは他にもいろんなものがあるけれど、独特の自由で気楽なムードを持つのがこのイベントだ。

会場選びからブッキングまでバンドメンバー4人が主体になって運営するDIYスタイルのこのイベント。幅広いジャンルから型にハマらないタイプのエンターテイナーが揃った初開催の昨年に続き、2回目となる今年も、かなり魅力的なメンツが集結している。

イベントの狙い、そして「TOKYO春告ジャンボリー」のテーマソングとも言えるシングル『ヒバリオペラ』について、4人に語ってもらった。

取材・文=柴那典

SEBASTIAN X TOKYO春告ジャンボリー

お客さんが好き勝手に楽しめる、気楽さのあるイベント

――TOKYO春告ジャンボリー、去年は僕も行きましたけど。すごくいい雰囲気の場所だったし、非常に意義深いイベントだったと思うんです。皆さんとしては、一年経って振り返ってみて、どうでしょう?

永原
終わった直後は振り返る余裕もなかったんですけど、今改めて思うのは、お客さんとスタッフの方と自分たちと、あと出演してくださるバンドの方々が、全員自分の100パーセントを出してくれて、それで全てのピースが組み合わさっていいイベントになったんだっていうことで。「いいイベントっていうのはこういう風に成り立っていくんだ」っていう、そういう根本的なことが、初めて身に染みてわかった感じですね。自分たちが運営側に立って、“SEBASTIAN Xプレゼンツ”という冠を掲げて、一つの野外イベントをイチからやってみて初めて気付いたという。
飯田
始まる前は、いろいろ不安材料もあったんです。でも始まってみたらすごくいい感じで、最初から最後まですごくいい流れがあって。
工藤
あの日はイベントが終わるまでずっと緊張してたんですよ。どうなるかわからないし、最後にちゃんと自分たちがイベントを締めなきゃいけないし。終わって家に帰ってようやく達成感がきたみたいな感じでした。
沖山
やっぱり想像を超える部分はありましたね。自分たち自身も、いい意味での驚きがあった。来てくれたお客さん、出演してくれた方、周りのスタッフさん、そういう皆さんの力がその日にぐっと凝縮した感じがあって。ここまでいいイベントができるんだなって、嬉しかったし、感動しました。
SEBASTIAN X TOKYO春告ジャンボリー
Photo:木村泰之

――そもそも、「TOKYO春告ジャンボリー」というイベントは、どういうコンセプト、どういうテーマでスタートさせたのかを、改めて語っていただければと思うんですけど。

永原
最初は自分たちでイベントをやりたいという話が自然発生的に出てきたんです。それまで「つくばロックフェス」とか京都の「ボロフェスタ」とか、そういうDIYのイベントに呼ばれる機会が多くて。で、そういうやっている人の顔が見えるイベントって、出ていても感触が違うんです。そういうイベントを自分たちでもやってみたいねって。じゃあ春の暖かくなった頃にやろうかっていう、自然な流れでしたね。最初は毎年続けるイベントにする発想もなかったですし。
飯田
シンプルに言うと「なんか楽しいことをやりたい!」みたいな(笑)。それだけです。

――お祭りを作りたい、みたいな?

永原
まさにそんな感じです。だから、ショーケースのイベントにならないようにしたいとは思っていて。ライヴを観る、そのアーティストの音楽とかメッセージを受け取る以外の楽しみがある空間が作りたいっていう。まあ、そういうのがお祭りですよね(笑)。それはみんな、最初からなんとなく思ってました。

――春という季節と上野という場所を選んだのは?

永原
会場を選んでる時も、メンバーの中で「絶対上野にしよう!」というのは別になくて。自分たちがやったことがある中で良さそうな場所っていう流れで決まって。春っていうのも、暖かくなってきて、一番外にいるのが心地のいい時期っていうシンプルな理由で選んで。それがやってみたらすごく噛み合ってたっていう。それにつきますね。

――なるほど。すごくピッタリな組み合わせだと思ってたけど、狙ってなかったんだ。

工藤
そうなんですよ。ほんとに狙ってないです(笑)。
SEBASTIAN X TOKYO春告ジャンボリー
Photo:木村泰之

――これは去年に行っての感想なんですけど、お祭りにもいろんな種類があるじゃないですか。たとえば夏の野外ロックフェスだってそうだと思うんです。でも、夏フェスだと“参戦”みたいな言い方をよくするけど、「TOKYO春告ジャンボリー」にはその感じは全くなくて。どちらかと言うと“行楽”なんですよ。

一同
ははははは!

――“行楽”っていう言葉がこんなに合う音楽イベント、なかなかないっていう。

飯田
でも、それはいい言葉ですよね。
永原
うん。むしろ使っていきたいです(笑)。
沖山
確かに、お客さんにも、気合い入れていくぞっていう感じはあんまりないし。もっと力を抜いて楽しめると思います。なんなんでしょうね? 独特なんですよ。会場の形なのか、雰囲気なのか。席を指定制しなかったのも良かったのかもしれない。お客さんが好き勝手に楽しめる、気楽さのあるイベントになったんで。
永原
あと、「東京」っていう冠をつけてる以上、“参戦”って言葉はあんまり似合わない感じがしますよね。キャンプの用意をして、着替えやタオルも持って、虫さされスプレーを用意してっていうと、やっぱり“参戦”じゃないですか。でも、東京で生活してるリアリティはそうじゃないから。シャツにジーパンで、スニーカーかサンダル履いて、山手線に乗って、コンビニでビールを買ってライヴを観にいくっていう。それくらいの気楽さが東京の春の野外フェスというリアリティなんじゃないかなって思います。
SEBASTIAN X TOKYO春告ジャンボリー
Photo:木村泰之

会場をどこにするかということも、ゼロから考えた

――で、去年もイベント成功したことだし、今年もやろうということになったわけですよね。

永原
そうですね。でも、去年は私、ただ「うわーっ!」ってお祭りをエンジョイしてたら終わって、「すっごい楽しかったね!」ってなったっていうだけの感じだったんで(笑)。全部、自然発生的にやっていったら、すごくいいイベントになってしまったんです。ので、2回目はそれをどういう風に自分がとらえて構成していくのかというのが大変でした。

――どういう大変さがあったんでしょう?

永原
会場をどこにするかということも、ゼロから考えたんですよ。わけわかんなくなって「やっぱり野外やめる?」みたいなことを言い出したり(笑)。

――そうだったんだ。そこはストレートに決まったもんだと思ってました。

飯田
そうなればよかったんですけど、会場の音量の規制が去年よりも厳しくなっていて。
沖山
あと音響機材の持ち込みとかも難しい、と。そうなってくると、やっぱり出演してもらう人にもその部分で規制がかかってきちゃうので、ブッキングも難しくなってくるし。最初はかなり悩みました。どこかしらで削らなきゃいけないことが出てくるとしたら何を大事にするのか、「春告」の核となるものは何かっていうことも考えたりとかして。でもまあ、これも結局、去年の実績もあったんで、今年は音響機材持ち込み特別オッケーですということで前向きに相談してもらえて。
沖山
それだったらやっぱり上野がいいよねっていうことになり――。
SEBASTIAN X TOKYO春告ジャンボリー
Photo:塚田亮平

永原
でもこの会場って、抽選に当たらないと使うことができないんですよ。そうしたら、(工藤)歩里がバーンと当たり引いたんです。

――それはすごい!

永原
しかも、私、その後に「やった! ちょっと運がついてる気がする!」って言って、その足でウィンズに行って馬券を買ったんですよ。そしたら私が買った馬が最下位から差して差して1位になったんですよ! 「あ、こういう日なんだ」って思ったら、これはもう上野の野音だなって(笑)。
一同
ははははは!
永原
こういう日に当てた会場なんだから、今年もこれしかないって。ちなみに、その馬の名前が「パワースポット」だったんですけど(笑)。

――ははは! まさにパワースポットだ。

工藤
すごかったよね。あれはほんとに感動した。
飯田
そんな話初めて聞いたけど(笑)。

――なるほどね。会場が決まってからはコンセプトもすんなりと固まった感じでした?

永原
やっぱり春告のカラーっていうのが去年強く出たから、あの感じを大事にしようとは思いました。音量レベルの規制も厳しいけど、去年もその中であんなにいいパフォーマンスをしてくださる音楽家の方が沢山いたから、そこはきっと問題じゃないだろうし。やっぱりあの4月後半の暖かい時期に上野のステージに立って似合う人、かつ自分たちが呼びたい人っていうのがシンプルなテーマですね。それで出演者を選んでいったというのは、去年と変わらないところだよね。
飯田
うん。あとは、一回やったことで、あそこのステージでライヴをしてる姿を具体的にイメージしやすくなったというのはありますね。そこにハマる方にオファーをしたという。

「TOKYO春告ジャンボリー」


日時:2013年4月29日(月・祝) OPEN 13:00 / START 13:30
会場:東京都 上野水上音楽堂
出演:SEBASTIAN X / 踊ってばかりの国 / うみのて / 曽我部恵一 / BLACK BOTTOM BRASS BAND / oono yuuki(acoustic ensemble) / 平賀さち枝 / 音沙汰(永原真夏&工藤歩里 from SEBASTIAN X)
※バンドステージ / アコースティックステージの2ステージ制

前売り:3500円 / 当日 未定
ローソンチケット (Lコード:74032)
イープラス http://eplus.jp/
チケットぴあ (Pコード:189-237)
タワーレコード新宿店 (8Fレジにて販売)
タワーレコード渋谷店 (1Fチケットぴあカウンターにて販売)

特設サイト
http://sebastianx.info/shunkoku/

1st Single『ヒバリオペラ』

2013年4月10日(水)発売
1st Single 『ヒバリオペラ』
※2000枚限定発売
※紙ジャケット仕様/360mm角ポスター仕様歌詞カード封入
※ダウンロード販売に関してはM-1,M-2の2曲のみ。
amazon / TOWER.JP / iTunes

[CD収録曲]
1.ヒバリオペラ(新曲)
2.つきぬけて(新曲)
3.春咲小紅(矢野顕子カバー)
4.さよなら京都の人(初音源化)

[CD&イベント連動施策]
『ヒバリオペラ』CD購入+"TOKYO春告ジャンボリー2013"来場者対象
完全生音ライブ"サウンド・オブ・ミュージック2013"抽選応募キャンペーン

■内容/応募方法
SEBASTIAN X『ヒバリオペラ』CDに封入されている応募用紙に必要事項を明記の上、2013年4月29日(月・祝)上野水上野外音楽堂での"TOKYO春告ジャンボリー2013"会場内に設置してある応募箱に投函頂いた方のうち、抽選で30名様をSEBASTIAN X完全生音ライブ"サウンド・オブ・ミュージック2013"にご招待致します。
※"TOKYO春告ジャンボリー2013"のチケットをお持ちの方のみ応募箱に投函頂けます

[ライヴ情報]
完全生音ライブ"サウンド・オブ・ミュージック2013"ライブ
日時:2013年5月31日(金)夜
場所:都内某所(会場/その他詳細は当選者様にのみ通知いたします)
定員:30名(予定)
※当選者のみご入場頂きます

Profile

2008年2月結成の男女4人組。これまで3枚のミニアルバムと1枚のフルアルバムをリリース。
2010年からは年に一度、完全生音ライブ「サウンド・オブ・ミュージック」、さらに2012年からは野外イベント「TOKYO春告ジャンボリー」を開催している。
キャッチーなキャラクター、新世代的な独特の切り口と文学性が魅力のVo.永原真夏の歌詞と、ギターレスとは思えないどこか懐かしいけど新しい楽曲の世界観が話題に。
そして、2013年4月、初のシングル『ヒバリオペラ』をリリース。

http://sebastianx.info/
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