NEXUS アーティスト・インタヴュー:音速ライン
onso9Lineが、6枚目となるニューアルバム『Alternative』を2月22日にリリースする。
郡山在住の藤井敬之、東京在住の大久保剛という二人組の形態で活動してきた彼ら。昨年には、藤井が発起人となり、東日本大震災被災者の支援を目的としたチャリティー・プロジェクト「ONandON Project」を立ち上げた。
「一過的なサポートではなく、継続的に、マイペースに支援していく」という意味のプロジェクト名の通り、様々な形で、様々な人達と繋がりながら活動してきた彼ら。その足跡はnexusサイトでも発信してきたが(http://www.nexus-web.net/lovers/onso9line)、アルバムの完成した今、改めて彼らのプロジェクトに対する思いと、アルバムに込めたもの、そして3月から始まるツアーについて、語ってもらった。
取材・文=柴那典
一番言って欲しくないのは「あんなことがあって可哀想だな」っていうこと
――まずは改めての質問になりますが、「ONandON」という言葉を名前に掲げたのはどういう理由だったんでしょうか。
- 藤井
- もともと継続的にやらないと意味がないと思っていたから。最初にテンションを上げてやっても、続かなかったらしょうがないじゃないですか。続けるということは難しいことだけれど、そうしなきゃいけない。そういう思いですね。あとは、“音と音”という意味もあるんですよ。そのことを、俺らは“音”でわかりあえたらいいなという。でもねえ、この名前をつけた時点で、継続的にやらざるを得ないわけだから。十字架みたいなものですよね(笑)
――最初にプロジェクトを立ち上げる時に、たとえば迷いのようなものはありました?
- 藤井
- 迷いはなかったですね。僕はどっちかといえば被災者の側なんですけど、最近よく『被災者なのになんでそんなプロジェクトやってんの?』とか言われるんですよ。『外から支援するんじゃなくて、被災者側から立ち上がるのってなんでなの?』って。でも僕はとにかく動きたくてしょうがなかった。何かしないと、おかしくなりそうだった。だから立ち上げたんです。
――そうなんですね。
- 藤井
- 僕、これだけ福島県が好きだってずっと言ってるのに、3・11の日はツアーで名古屋に行っていて福島にいなかったんですよ。で、一か月後のデカい余震の時もツアーの移動中でフェリーの上にいた。そのことになんとなく罪悪感があったのかもしれない。こんなに好きだって言ってきた福島があんな大変な目にあった時に、その場にいたかったという気持ちがあって。その罪悪感のようなものを埋めるためにやってる部分もあるんだろうなって、最近は思います。とにかく、何か動き出さないと、おかしくなりそうだった。それが一番大きかったです。
――震災やチャリティについて、東京や他の地方で言われていることと福島に実際に住んでいて思うことと、温度差は感じます?
- 藤井
- 今でも僕は福島にいるので、温度差はすごく感じます。一番言って欲しくないのは、『あんなことがあって、原発もああなって、可哀想だな』っていうこと。可哀想だから何かをしたいという人は結構いる。でも、そう思われるのは、やっぱり違うんです。ただ、現地に住んでいる僕が肌で感じることは、僕が発信していかないと伝わらないですから。言える人が言うべきだと思うんで。
- 大久保
- 地元の人達って『ガンバレ』って言われる前に頑張ってるんですよ。たとえば仙台に行っても、みんな元気だし。
- 藤井
- そう。だから前向きな話がしたいよね。
- 大久保
- 暗い話じゃなくて、明るい話で笑いたいというテンションなので。
- 藤井
- オンとオフをちゃんとしないと、みんな考えて悩んで、溜め込んじゃうからさ。ガス抜きの場は必要だし、そういう機会を俺らは作れるわけだから、できることはやっていこうと思ってます。
福島の空が本当に大好きだったんですよ
――「ONandON」を立ち上げたのは、福島に拠点をおいてずっとバンドをやってきたということが足がかりになっているわけですよね。
- 藤井
- 足がかりというか、福島と東京にメンバーがいるバンドって、日本にひとつしかないわけだからね。そういうバンドにはやるべきことがあるわけで、それを模索して、できることはやりたいと考えているわけです。
- 大久保
- ははは!
- 藤井
- 東京は一年だけ住んだんですけど、本当にダメだったんですよね。幸い、周りのみんなも理解してくれて。“絶対に出てこいよ”という感じにはならなかったので
- 大久保
- そもそも最初からこうなんで、このやり方が当たり前だと思ってるんですよ。
音速ライン
2003 年4月に藤井敬之(Vo)と大久保剛(B)で結成。2005 年4月に1st シングル「スワロー」でメジャーデビュー。現在も精力的にライブツアーを行い、ライブバンドしてイベントや夏フェスにも積極的に参加している。単純に" 良い楽曲" の一言で一気にその名を広めた『音速ライン』。どこか切ない懐かしさを運んでくれる珠玉のメロディと言葉たち…
せわしいだけの日常をフッと忘れさせてくれる、そんな「スローライフ主義」なバンド、それが音速ライン!
ニューアルバム
ニューアルバム『Alternative』
2011年2月22日(水)発売
YRCN-95183
4571366485870
収録曲/全11曲予定
2,800円(税込)
「心のままに」
2月15日(水)着うた/RBT/着ムービーを配信。

2月15日(水)iTunes にてプレオーダーがスタート。
(デジタルブックレット、メッセージ付)
【ツアー情報】
「心のままにチョックインツアー」2012
3月16日(金)東 京 代官山UNIT
3月25日(日)北海道 ベッシーホール
3月29日(木)宮 城 darwin
3月30日(金)新 潟 CLUB RIVERST
4月01日(日)石 川 金沢AZ
4月05日(木)愛 知 名古屋CLUB QUATTRO
4月07日(土)岡 山 CRAZY MAMA 2nd Roo
4月08日(日)広 島 Hiroshima CAVE-BE
4月13日(金)福 岡 DRUM SON
4月14日(土)高 知 X-pt.
5月04日(金)福 島 郡山HIP SHOT JAPAN
5月06日(日)大 阪 心斎橋BIG CAT
5月11日(金)東 京 SHIBUYA-AX
アルバム『Alternative』の全楽曲を解説!
「心のままに」PVはこちら!

