NEXUS アーティスト・インタヴュー:noodles

結成21年目を迎えたガールズ・バンド、ヌードルスが、ニュー・アルバム『Funtime』を完成させた。

昨年には、結成20周年記念シングル『We Are noodles From Sentimental』のリリースや、ライヴ“We Are noodles”の開催などで、アニバーサリー・イヤーを祝ってきた彼女たち。新作は心機一転、フレッシュでパワフルで、だけど少しセンチメンタルなヌードルスならではのロックをピュアに追求した作品になっている。サンフランシスコにてレコーディングされた本作。90’sオルタナから50’sオールディーズまで、様々なグッド・ミュージックのエッセンスを詰め込んだアルバムだ。

マイペースに、ブレることなく自分たちのロックを追求し、自然体のままで海外での活動も繰り広げてきた3人。同世代や下の世代のバンドマンたちからも大きなリスペクトを集めるその姿勢は、どのように生まれてきたものなのか? 3人に訊いた。

取材・文=柴那典

このメンバーでやりたいことが絶えず終わらない

――これ、アメリカで録音したアルバムなんですよね。やっぱり向こうでレコーディングすると音も違うんでしょうか。

yoko
うーん、いろんなスタジオでやってるわけじゃないんで、日本とアメリカを比べた違いはそんなにわかんないんですけど。でも、3年前、最初にサンフランシスコのスタジオで録ったときに、すごく衝撃的だったんですね。「何だろう、これ!?」と思って。そのときにすごくいいなって思ったので、最近はいつもそこで録るようになってるんです。今回で3回目になるんですけど。

――どういう感じで衝撃だったんですか?

yoko
まず、スネアの音がすごいよかったんですよ。
ayumi
向こうのドラムマガジンで大賞を取ったスタジオらしくて。とにかくドラムの音がいいんですよね。音の残響が自然に消える。気候とかも関係あるのかもしれないけど、ドライに音が録れるんです。それより前は私の好きじゃない残響がyokoちゃんのヴォーカルを邪魔してたりしてたんだけど、そういうのもなくなってたし。
yoko
ベースの音もギターの音もドラムの音も、1個1個が全部クリアにきれいに聴こえてて、でもしょぼくないっていうか。混ざり方の具合もいいし、いろいろよかったんですよね。

――レコーディングをアメリカでやる以前に、ヌードルスはツアーで何度もアメリカを回っているわけですけれども。そのきっかけっていうのはどういう感じだったんですか?

yoko
きっかけは2003年だったと思うんですけど、ブリーダーズのオープニング・アクトを大阪でやらせてもらって、そのときにメンバーが「アメリカとかでライヴやってみればいいのに」って言ってくれて。じゃあやってみようかなって思ったのがきっかけですね。

――ブリーダーズのオープニング・アクトをやれたことは光栄なことでした?

yoko
そうですね。ピクシーズとかみんな好きだったし、ブリーダーズも好きだったので、まさかできるとは思わなかったくらい、決まったときはすごい嬉しかったですね。

――そもそも、自分たちのルーツとしても、そのへんのバンドが大きいんですね。

yoko
そうですね。個々でみんな影響を受けたバンドはバラバラなんですけど、ヌードルスでどういう音楽をやっていくかってなったときに3人が合うのがピクシーズだったので。大きいです。

――じゃあ個々の影響を受けた音楽も、改めて訊ければと思うんですけれども。どうでしょう?

yoko
私はオールディーズみたいな、カーペンターズとか、50年代、60年代の昔の音楽がすごく好きでしたね。それがルーツだと思います。『アメリカン・グラフィティ』っていう映画のサントラ盤とか、ああいうポップスに1番影響を受けてて、あとはジョン・レノンとか。とにかくそういう感じがずっと好きでしたね。
ikuno
私は最初はわりとパンクが好きで。パンクのライヴに行き始めて、そこでライヴっていいなと思って他にも色々聴くようになった感じなんだけど、何だろうな。音楽的にはピクシーズみたいなのとか全然好きで、日本だとdipがすごい好きですね。
ayumi
私も、80年代終わりから90年代初頭あたりのアメリカのインディーズがすごく好きだったんで、その辺をずっと聴いていました。

――やっぱり自分のルーツはすごく大事にしているんですね。

yoko
そうですね。結成したときからヌードルスでやりたい音楽っていうのはわりと変わってないと思いますね。新しいものを取り入れつつも、基本となるものはずっと変わらないでやり続けてるところはあります。

――バンドは去年20周年を迎えたわけですよね。そのときにもいろんな人に言われたんじゃないかと思うんですけど、山あり谷ありの20年というよりも、淡々と、着々とバンド活動を続けてこられたんじゃないかと思うんですが、これはご自分たちとしてはどういう風に感じますか?

yoko
そりゃ、山は欲しいけどね(笑)。「でも、やりたくないことはやりたくないんです」みたいな感じで突っ張ってやってきたわけでもなく、楽しく恵まれていたというか。いろんなことに誘ってもらえたり、いろんな人との出会いがあって、楽しく過ごしてたら20年過ぎちゃったみたいな感じなんです。

――あっという間だったみたいな感覚?

yoko
そうですね。あっという間でした。

――だって、みなさん結成からのオリジナルメンバーなわけじゃないですか。下世話な話、バンドやってたらケンカも1回や2回じゃ済まないんじゃないかって思ったりするんですけど。

yoko
ケンカはとにかくなかったですね。意見が合わないこともないし。尊重しあう感じだったのかな。自由を尊重し合って、その中で生まれたものをやろうっていう感じのスタンスだったので。

――解散したりうまくいかなくなるバンドって、多くはエゴのぶつかり合いだったりするわけですけれども。

yoko
何より、このメンバーでやりたいことが絶えず終わらない感じがあるんですよ。悪く言えば何もできてないじゃん、だからまだやってるんだよっていうような、そんな感じですね。結成したときの気持ちのままというか。

noodles

1991年結成。横浜を中心にライブを行ない、1995年に1stアルバム「重力泥棒」を発表。2001年にはthe pillows(http://www.pillows.jp/)の山中さわおが立ち上げたDELICIOUS LABEL(http://www.delicious-label.com/)に移籍し、海外ツアーなど、精力的に活動を展開する。2004年にギタリストが脱退するも3人で活動を継続。昨年は結成20周年を迎えた。近年は海外でライブの他にレコーディングも行うなど20年を迎えより精力的な活動をしている。

http://noodles.velvet.jp/


New Album 『Funtime』
2012年9月5日発売

CD+DVD / BUMP-036 / 2,800円(税込)
DELICIOUS LABEL

[CD収録曲]
01. Funtime
02. Beautiful Dreamer (Guest:TOMOVSKY / Key)
03. OH YEAH
04. warning you
05. R.P.M
06. perfect day
07. put your hand in mine, baby
08. clash
09. We Are noodles From Sentimental
10. Time has come
初回限定生産 DVD付
01. OH YEAH 【Music Video】

【ライヴ情報】
noodles【Funtime Tour】

10月13日(土) 仙台 enn 3rd
10月14日(日) 札幌 SPIRITUAL LOUNGE
10月26日(金) 名古屋 APOLLO THEATER
10月27日(土) 大阪 心斎橋 FANJ
11月03日(土) 福岡 スパイラルホール
11月24日(土) 東京 下北沢 GARDEN

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