NEXUS アーティスト・インタヴュー:長澤知之

久々となるミニアルバム『SEVEN』をリリースした長澤知之。喜びの感情がゆっくりとにじみ出てくるような、聴いているうちになんだかあたたかい感情に包まれるような、そんな7曲が詰まっている。

メジャーデビューから6年を経て、昨年にようやく1stフルアルバム『JUNKLIFE』をリリースした長澤知之。そこには強烈な「個」の世界が刻み込まれていたが、本作で展開されているのは、よりポップで肩の力の抜けたサウンド。四つ打ちの快活なダンスビートで始まる1曲目“あんまり素敵じゃない世界”を筆頭に、様々なゲストプレイヤーを招き、バンド編成やセッションなど様々なスタイルで、強い芯を持つ彼の歌声を彩っている。

nexusでは「長澤知之の部屋で弾き語り」と題して、自身の曲や影響を受けた曲、好きな曲のカヴァーなどの弾き語りをリラックスしたムードで動画に披露してきた彼。ちなみに、この日インタヴューに伺ったときも、取材や打ち合わせの合間のちょっとした休憩時間にアコースティックギターを手にして歌っていた。つまりは「音楽を鳴らすということと、日常を暮らしていくということが、とても近くにある人」が長澤知之なのだと思う。そういう人ならではの歌の力を、是非感じてほしい。

取材・文=柴那典

音楽は僕にとって希望の象徴だから

――新作の『SEVEN』は、まず一聴してカラフルだし、ポップだし、解放感のあるアルバムになっていると思ったんですけれども。作り終わった時の手応えはどんなものがありましたか?

長澤
おっしゃった通り、カラフルなものにしたいというのはありました。『SEVEN』というタイトルの通り、7曲、7通り、色とりどりのものにしようと。今作は虹をテーマにしているというのがあって。虹って、僕にとっては約束の証だったり、喜びの証だったり、いろいろな喩えになるものなんです。そういうテーマで、色とりどりのものが作れたらなって思ってました。

――虹という言葉は1曲目“あんまり素敵じゃない世界”の<僕は虹を刻む>という歌詞にもありますよね。ここにはどういうイメージを込めたんでしょうか?

長澤
ここは、音楽を刻むという感じですね。ギターを弾いているのと同じような感覚です。虹って、雨が降った後に出るものだし、そういう希望の象徴になっていると思うんです。音楽は僕にとって希望の象徴だから、そういう風に捉えて弾いている。だから「刻む」なんです。

――ここにある7曲、それぞれ音の作り方は違いますよね。それは、あえていろんな方向性のあるサウンドにしようという意識があったんでしょうか?

長澤
いろんな方々とやりたいというのはありました。虹というくらいだから、色もそれぞれ違うし、それぞれの特色が出たらいいなって思ってたんで。バンドサウンドなりアコギなり、それを一番最大限に活用できる方と仕事したいと思っていたので。すごく助けになりました。

アコギにプラスαで世界が広がるようなことができれば

――曲ごとにいろいろ訊いていければと思うんですが、まずサウンド面で一番印象的だったのは“幸せへの片思い”なんです。アコースティックギターとシンセが、ふわっとした優しい感じの音に溶け合っている。こういうセッションは、初めて聴いた気がしました。

長澤
そう言われると、すごく嬉しいです。

――この曲は益子樹さん(ROVO/DUB SQUAD)との二人の演奏による曲ですが、一緒にやってる時の感覚はどうでした?

長澤
益子さんのシンセから、すごく柔らかくて、だけどクリアな音が出るんです。俺がアコギで弾いてる横でいろんな音を出されて、「それ素敵ですね!」っていう風に俺が言って。そういうやり取りをしながら、本当に楽しく作れた。感謝してますね。

――“静かな生活”はアコギとパーカッションによる曲ですよね。“幸せへの片思い”とかこの曲のような、シンプルな編成ながら広がりのあるサウンドというのはすごく印象的でした。

長澤
もともと自分も弾き語り出身なので、アコギにプラスαで世界が広がるようなことができればいいなというのはありましたね。サイケデリックでもいいし、何か新しいことをしたいというのもありました。

長澤知之

1984年5月15日福岡県生まれ。8歳でビートルズとブラウン管ごしの対面を果たし覚醒。10歳でギターを始め、11歳で初めてのオリジナル曲完成。18歳でオフィスオーガスタのデモテープオーディションでその才能を認められ、2006年8月2日シングル「僕らの輝き」でRand C Ltd.よりメジャーデビュー。2010年のワンマンライブもソールドアウトとなる。年末にはCOUNTDOWN JAPANに初出演。2011年の自主企画対バンシリーズ「ライド5」はチケット発売開始とともに完売。4月6日に自身初のフルアルバム「JUNKLIFE」をリリース。弾き語りとバンドの2形態でのワンマンライブを全国8公演行い、アルバムはロングセラーとなる。2012年1月25日にはセカンドシングルとなる「カスミソウ」をリリース。真摯なメッセージソングで新境地をみせた。

http://www.office-augusta.com/nagasawa/


Mini Album

ミニアルバム『SEVEN』
2012年6月6日(水)発売
初回限定盤【CD+DVD】ATS-038 ¥2,500税込
通常盤【CD】 ATS-040 ¥2,000税込
AUGUSTA RECORDS

購入はこちら

【CD収録曲(初回限定盤、通常盤共通)】
1.あんまり素敵じゃない世界
2.センチメンタルフリーク
3.されど木馬
4.静かな生活
5.幸せへの片思い
6.決別
7.バベル


【初回限定盤DVD】
ライド6 2012/1/15 新宿BLAZE
・三年間
・俺はグビ
・JUNKLIFE
・幻覚
・MEDAMAYAKI
カスミソウ Music Video
カスミソウ Music Video メイキング

【ライヴ情報】
アコースティックツアー
「Nagasa・Oneman 7 Acoustic Ver.」

6月20日(水)大阪・umeda AKASO
6月21日(木)広島・Live Juke
6月24日(日)札幌・CROSS ROADS
6月27日(水)仙台・LIVE HOUSE PARK SQUARE
6月30日(土)福岡・照和
7月01日(日)高松・RUFF HOUSE
7月03日(火)名古屋・TOKUZO
7月06日(金)東京・duo MUSIC EXCHANGE
7月10日(火)新潟・Live Hall GOLDEN PIGS(追加公演)
7月13日(金)福岡・照和(追加公演)





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