NEXUS アーティスト・インタヴュー:SEBASTIAN X

無邪気に突進するエネルギーの塊のような6曲入りミニアルバム『ひなぎくと怪獣』を完成させたSEBASTIAN X。昨年にリリースされたアルバム『FUTURES』から、バンドの勢いはどんどん増している。

JACCSの音楽キャンペーン「あなたの夢に応援歌」のために書き下ろされた“GO BACK TO MONSTER”。そしてメンバー自らブッキングや運営に関わり行われたイベント「TOKYO春告ジャンボリー」。そういった様々な外側との関わりを経て、カラフルで突拍子もなくて、だけど誰よりもピュアな思いを抱えたSEBASTIAN Xの音楽が、よりくっきりとした像を持って表れてきているのだろう。

永原真夏(Vo)へのインタヴューが行われたのは、ちょうど『ひなぎくと怪獣』の製品盤CDパッケージが届いた翌日のこと。というわけで、それを初めて手にしたリアルな喜びもドキュメントしたテキストになった。

取材・文=柴 那典

ほんとに強い衝動とか強い気持ちがあったら、他人を受け入れることができる

――まずは4月の「TOKYO春告ジャンボリー」の話から聞かせてもらえればと思います。シンプルに、終わってどうでした?

永原
SEBASTIAN Xを始めてからいちばん達成感を感じた日だったかもしれないです。バンドがいてお客さんがいてスタッフがいるという、その当たり前のことのありがたみも感じましたし。お客さんとのコミュニケーションもとれたと思いますし。他の出演者さんも普通に全部良かった!って言えますし。

――僕自身、あそこで知ったいいバンドが沢山あります。

永原
あ、よかった! それは嬉しいです。

――もう一つ、DIYでお祭りを作るということをやったことで、バンドとしての活動が活性化したような気がするんですけれども。その辺はどうですか?

永原
そうですね。精神的にもそうですし、バンドの可能性のフラグも立ったと思います。自分たちで出演者さんを考えて、スタッフを集めて、そこから学ぶことが多かったですね。出演者に関しても、いろんな人達に出ていただいたんですけど、どの人達もミュージシャンとしての場数を感じる方ばかりで。ほんと、音楽のいろんな力を信じることができたと思いますね。めっちゃ好きになりました、音楽!(笑)。

――あのステージで今作の1曲目“サディスティック・カシオペア”を初披露していたわけですけれども。新作のミニアルバムも、あのイベントから地続きの意識はあったんでしょうか?

永原
バンドの勢いとか精神論的には強くあります。春告ジャンボリーとミニアルバムって、それぞれのストーリーがありましたがやっぱり繋がっている感じはしますね。今回のミニアルバムって「あれしてみたい」とか「これしてみたい」っていう衝動的な部分があって。でも、春告ジャンボリーは主催者でもあるし出演者でもあって、いろんな立ち位置でやってたんですね。しかも私はスタッフ側の動きにも関わってたので、ただむやみに自分の衝動を振りかざしていたわけではなくて。いろんなことを、理解したうえで行動しなければいけない。そこで、いろんな人たちの営みが噛み合った時に、すごく上手くいくっていう。で、ほんとに強い衝動とか強い気持ちがあったら、他人を受け入れることができるんですよ。自分のコアが揺るがないってわかるから。今年に入ってからは、なにかそういう強いものが生まれてきたような気がしているんです。

“GO BACK TO MONSTER”は、気負ってないぶん、素の自分に近い

――この6曲の中で最初にできたのは“GO BACK TO MONSTER”ですよね。これはJACCSカードのキャンペーンに提供した曲ですけれども、その話があって書き下ろした曲なんですよね。

永原
そうです。最初は盤を作る前提じゃなかったんで、いい意味で肩の力を抜いて作れたんですね。歌詞もラフに書いて。で、そのぶん自分の感情がそのまま出たし、JACCSさん側からいただいた「あなたの夢に応援歌」っていうテーマとも重なって、スルッとできて。こういうこともSEBASTIAN Xはできるんだなって思ったし、逆にあんまり自分にとっては執着がない曲だったんですよ。

――でも、反響は大きかったんじゃないですか?

永原
そうですね。すごくビックリしました。こんなに反響がくると思わなかったです。PVもバチコーンってやらせてもらえたし(笑)、曲に関しても歌詞に関しても今までとは違う感じもあるんですけど、どっちも自分の中にはずっとあったもので。
新しいものを打ちだそうっていう発想でやったわけじゃなかったんですよ。あんまり気負ってないぶん、素の自分に近いというか。
そして、ライヴをやりながら「あ、この曲はすごく成長していく曲だな」って思いました。

SEBASTIAN X

2008年2月結成の男女4人組。2009年11月6日に初の全国流通盤となる『ワンダフル・ワールド』をリリース。

その後も2010年8月に 2nd Mini Album『僕らのファンタジー』、2011年1月に配信限定シングル『光のたてがみ』、2011年10月、1st Full Album『FUTURES』とコンスタントにリリースを続ける。 2010年からは年に一度、完全生音ライブを開催。新世代的な独特の切り口と文学性が魅力のVo.永原真夏の歌詞と、ギターレスとは思えないどこ か懐かしいけど新しい楽曲の世界観が話題に。

インパクト大のパフォーマンスと キャッチーなキャラクターも相俟って、シーンでも一際目立ちまくっている存在になっている。 2012年3,4月で2ヶ月連続配信限定シングルをリリースし、そして7月、3rd Mini Album『ひなぎくと怪獣』をリリースする。

http://sebastianx.info/


BEST ALBUM

New Mini Album
『ひなぎくと怪獣』

2012年7月11日発売
RDCA-1024 / 1,890円(税込)
初回生産盤のみ"CD+DVD"の2枚組仕様 ※初回生産盤はなくなり次第終了

Amazon   iTunes

[ CD収録楽曲 ]
1. サディスティック・カシオペア
2. MIDNIGHT CLUB
3. GO BACK TO MONSTER
4. いけいけ悪魔ちゃん
5. 未成年
6. ひなぎく戦闘機

[ DVD収録楽曲 ]
■Music Video(2曲収録)
1. GO BACK TO MONSTER
2. サディスティック・カシオペア

■ライブ映像(6曲収録)
SEBASTIAN X主宰野外イベント「TOKYO春告ジャンボリー」のライブ映像
1. スピカ
2. サファイアに告ぐ
3. 日向の国のユカ
4. ワンダフルワールド
5. ツアー・スターピープル
6. 世界の果てまで連れてって!


【ライヴ情報】
新作『ひなぎくと怪獣』レコ発ツアー
■ツアー前半戦は対バン形式!
2012/08/09(木) 広島4.14
2012/08/10(金) 岡山ペパーランド
2012/08/24(金) 高崎 club FLEEZ
2012/08/26(日) 福岡UTERO
2012/08/31(金) 札幌COLONY
2012/09/11(火) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2012/09/17(月) 米子 AZTiC laughs
2012/09/19(水) 松山 サロンキティ

■ ツアー後半戦は初のワンマンツアー!
2012/09/21(金) 仙台PARK SQUARE
2012/09/28(金) 名古屋SONSET STRIP
2012/09/29(土) 大阪FANDANGO
2012/10/11(木) 渋谷CLUB QUATTRO




『ひなぎくと怪獣』特設サイト

インタヴューArchives