NEXUS アーティスト・インタヴュー:CREAM「自分らしく生きていくのが何より素敵」CREAM、“解放”のセカンドアルバム完成

クラブシーンの最先端の潮流を浴びつつ、J-POPとしてそれをチアフルに鳴らす。やっぱりそれがCREAMの一番面白いところだと思う。昨年のメジャーデビューアルバム『DREAMIN’』、そして1stシングル『Wonderland』で一躍注目を浴びたシンガーソングライターのMinamiとラッパー/トラックメイカーのStaxx Tからなる二人組ユニット。昨年にはクラブイベントやパーティーだけでなく夏フェスにも多数出演、彼らが提唱する「新しいJ-POP」は徐々に広まりつつある。

そんなCREAMの二人から、2ndアルバム『#nofilter』が到着。タイトルの読み方は「ノーフィルター」。EDMのテイストと爽快なパーティー感が注目を浴びた二人だけれど、それだけにとどまらない様々な面を見せたアルバムになっている。

アルバムについて、CREAMの今について、二人に語ってもらった。

取材・文=柴那典



NEXUS SELECT


ありのままを映し出すことに意味がある

――アルバム、格好よかったです。

Staxx T
Minami
ありがとうございます!

――お二人としてはどんなものを作り上げた手応えがありますか?

Staxx T
まず、自信はホントにありますね。「#nofilter」というタイトル通り、フィルターをかけずに言いたい放題言おうと、そういうコンセプトがあって。ちょっとエッジィな内容だったり、世の中のちょっと汚い部分とかもリアルに描いたりしていて。それは前作の『DREAMIN’』の時よりもハードだと思いますね。今回はありのままを映し出すことに意味があると思って。自分のいい部分ばっかりじゃなくて悪い部分とか弱い部分とか、いろんなものをフィルターをかけずに描くっていうことをやってきた感じです。
Minami
前回のアルバムをリリースしてから、今回のコンセプトに辿り着いてアルバムを作り始めるまで、わりと時間がかかったんですよ。でも、自分たちが今までやりたかったことも全部このアルバムに入っていますし、前回以上に自信はありますね。

――実際のお二人に近い感じはありますよね。パーティーで遊んでる風景も、盛り上がってる風景も、家でひとりでいる時の風景も全部あるみたいな。

Staxx T
それが人間だと思うんですよ。やっぱり、人生楽しいことばっかりじゃないし、パーティーの曲はほんとにハチャメチャにパーティーしてるし、楽しい時は思いっきりはっちゃけるけど、世の中のこと、将来のこと、家族のこととか、一人で考える時もあって。いろいろあっての僕たちだとは思うんで。やっぱり今回はそれをよりリアルに描けた気はしますね。

――「ノーフィルター」というコンセプトは、どういうところから生まれたんでしょう?

Staxx T
前作のテーマが「ドリームズ&リアリティ」というもので。夢と現実、それが僕たちのリアルな状況だったと思うんです。夢を追いかけて、デビューまでの道のりを歩んできて。でも、その間には上手くいかなかったこともあって。その時は夢をがむしゃらに追いかけてるだけで良かったんですけど、その次のコンセプトを何にするかってなった時に、もちろん夢は追いかけていくけども、1枚目と一緒じゃつまんないし、2枚目は2枚目なりに同じぐらい説得力のある、自分たちの今の現状にもフィットして、いろんな内容が歌えるコンセプトっていうのを考えたんです。でも、そこで迷い込んじゃって何を歌っていいのかわかんなくなっちゃって。で、サウンドやメロディも、周りのスタッフたちの意見もあるし、1枚目を超えたものを作りたいし、何回も何回も同じ曲をリライトしてやってみたりして。
Minami
やっぱりプレッシャーはすごく感じてましたね。周りが与えたプレッシャーというよりも、自分の中でのプレッシャーが大きかった。2枚目が勝負だって思っていたので。サウンドもやっぱりEDMアーティストっていうイメージが強いですけれど、CREAMのルーツをもっと見せていきたいなっていうのもあったので。
Staxx T
で、やっぱり自分が好きって思えるものをまずやるっていうこと、自分らしい音楽を作るっていうことがいちばん大切なんじゃないかっていうことになったんです。音楽を作るのもそうだし、人生にしても自分らしく生きていくのが何より素敵な姿なんじゃないかなっていうところで。それで「ノーフィルター」っていうコンセプトになっていったんです。

半歩先を目指してる

――曲調で言っても、今回のアルバムはEDMはフックとしてありながらも、それだけではないですよね。そこはどういう狙いで?

Staxx T
そもそもEDMは、もともとやってたことではないんですよね。ヒップホップが自分のルーツとしてあって、Minamiはシンガーソングライターとしてメロウなラヴソングを歌っていて。ただ、世界的にEDMの流行があったし、それを日本語で格好よくやってみたら新しいんじゃないかと思って前回のアルバムではやってたんです。一つの引き出しを増やす意味でEDMを作ったっていう。ただ、皆さんが注目してくれたから意外とそっちの印象が強くなっちゃったんですよね。

――なるほど。もともとがEDMではなかった。

Staxx T
そうなんですよね。それはもちろん嬉しいことなんですよ。ただ、EDMばっかり求められて、それに応えていくよりも、いろんなものを見せていきたいんですよね。
Minami
2枚目からは流行についていくよりも、流行を作っていくアーティストになりたいっていう意識があるんで。半歩先を目指してやってますね。

――だから“Nobody”で、ヒップホップ・リバイバル的なサウンドを打ち出した、と。

Staxx T
そうなんです。

――それでm-floの“How You Like Me Now?”をサンプリングした。この、いわば2000年代初頭感を今やるっていう旨味ってどういうところに感じたんでしょう?

Staxx T
やっぱり世界的にそういうブームが巻き起こりかけてると思うんです。それこそアリアナ・グランデとかがそういうサウンドをリバイバルさせようとしていたり、ジェニファー・ロペスもそれっぽい曲を最近出してたりして。そういうムーブメントをすぐに取り入れていく姿勢はやっぱり日本でやるアーティストにも大切なことだとは思うんです。

――なるほど。YouTubeの「CREAM VISION」ではアリアナ・グランデのカバーもしてましたね。

Staxx T
はい。 “ザ・ウェイ”をカバーしましたね。あれは実は、こういう曲を次のアルバムで入れたいっていうのを決めたうえで、日本の子たちがどれぐらいアリアナ・グランデの“ザ・ウェイ”に反応するのか、みたいなのを知りたくてやってみたっていう。

――あのカバーのリリック、「いつもべったり ライク コニー&ブラウン」ってところが上手いな!って思いました。LINEのスタンプのキャラですよね。

Staxx T
そうそう(笑)。
Minami
やっぱり音楽ってその時に流行ってるものとか、その時代のリアルを感じさせてくれるワードが入ってたほうが、あとから聴いた時にも懐かしく思うじゃないですか。そういうのは重要だと思うんです。

――なるほどね。いや、CREAMってYouTubeの使い方上手いなっていつも思います。

Staxx T
ありがとうございます。僕たちがやってる「CREAM VISION」も、いろんなことをやらないと損だと思うんですよね。別にカバーをやるために作ったチャンネルではないし、自分たちが面白いと思うことをすぐに時代に合わせて取り入れて、それでみんなに見てもらって、「どう?」っていう反応をやっぱり見たいっていうのもあるし。自分たちが試験的に何でもできる場所であり、自分たちの本当に自信があるオリジナル作品を載せる場所でもあるし。いろんな可能性があるんですよね。

CREAM

シンガーソングライターのMinami(ミナミ)と、ラッパー / トラックメイカーのStaxx T(スタックス・ティー)が結成したニューグループ、CREAM(クリーム)。メインストリームを主軸に、EDM、POP、HIP HOPまでを網羅し、他にはないサウンド"NEW J-POP"を作り出す、1ヴォーカル&1MCのマルチユニット。
個々でも、TERIYAKI BOYZ®やVERBAL、AKLOへのフィーチャリング参加、m-floや安室奈美恵、BoA、V6、Hey! Say ! JUMP、JASMINEといったアーティストへの詞曲提供など、クリエイターとしても精力的に活動している。
自らYouTube上に立ち上げたチャンネル"CREAM VISION"では、オリジナル楽曲やライブ映像のほか、名曲のカバーやリミックスなど、幅広い選曲で動画をアップし続け、トータルビューは2,300万回を、チャンネル登録者も7万人を突破し、現在も記録を伸ばし続けている。
2013年1月23日、テレビや衛星波で11のタイアップ、ラジオは全国で20にも及ぶパワープレイを獲得し、USEN HIT J-POPランキング1位となったリードシングル「Shooting Star」の先行リリースを経て、2013年2月27日にアルバム『DREAMIN'』でメジャーデビュー。iTunes総合チャートでも1位を獲得したほか、全国24都市29公演にも及ぶ『DREAMIN’』リリースツアーを敢行した。
同年7月17日には、EDMを巧みに取り入れたサマーアンセム「Wonderland」を引っさげ、サマーソニック、TOKAI SUMMIT、Sunset Liveなど全国11会場での夏フェスに出演。11月27日には、2ndシングルとなるミドルバラード「Beautiful」をリリース。年末には、プロジェクションマッピングされた大阪城でカウントダウンライブに出演するなど、年間100本ものライブをこなした。
2014年4月30日には、待望のセカンドアルバム『#nofilter』がリリースされた。

オフィシャルサイト


CREAM 2nd ALBUM
『#nofilter』

2014年4月30日(水)発売
CD+DVD:RZCD-59605/B / 3,300円(税抜)
CD:RZCD-59606 / 2,500円(税抜)

【収録曲】
・CD
01. #nofilter
02. Nobody
03. PARTY CHAKKA-MEN
04. Just Like You [Album Version]
05. Hobokano
06. Beautiful
07. WINNER
08. You Never Know
09. Forever Young
10. Wonderland
11. Hurry Up
12. Far Away
13. See The Light

・DVD
1. Nobody [Music Video]
2. Wonderland [Music Video]
3. Beautiful [Music Video]
4. Shooting Star [Music Video]
5. Beautiful (TJO & YUSUKE from BLU-SWING Remix) [Lyric Video]
6. Nobody [Behind The Scenes]
7. THROUGH MY LENS by 24young


■LIVE INFORMATION

CREAM #nofilter CLUB TOUR 2014
5月17日(土) 沖縄SALT&PEPPER
5月18日(日) 熊本club JAIL
5月24日(土) 秋田JAMHOUSE
5月30日(金) 愛知PLATINUM NAGOYA
5月31日(土) 山梨CONVICTION
6月06日(金) 北海道Party Rock Cafe ACTIVE ONE
6月07日(土) 北海道club COCOA
6月21日(土) 石川AFTERHOURS
6月22日(日) 石川NEXS NIIGATA
6月27日(金) 福島HIP SHOT JAPAN
6月28日(土) 栃木Vogue's CAFE INTERPARK 特設ステージ


■TOUR INFORMATION

CREAM TOUR 2014
”THE #nofilter SHOW”

7月05日(土) 東京・WWW
7月06日(日)大阪・梅田シャングリラ
7月11日(金) 福岡・DRUM Be-1

追加公演
7月26日(土) 代官山UNIT

インタヴューArchives