NEXUS アーティスト・インタヴュー:Charisma.com 「結果的に弱い部分が出た」――現役OLエレクトロラップユニット、Charisma.comの向かう先

1stフルアルバム『DIStopping』をリリースするCharisma.com。昨年にミニアルバム『アイ アイ シンドローム』でデビュー、その本格派のエレクトロサウンドとラップが徐々に評判を呼びつつある二人組だ。毒のあるリリックと切れ味鋭いパフォーマンスを見せるMC いつかとDJ ゴンチは現役OL。だからこそ見えてくる視点が楽曲の魅力にもなっている。アルバム『DIStopping』は「社会VS自分」がテーマだという。そこに描いたものとは?

取材・文=柴那典





意気込みだけでテンションはキープ

――昨年の夏ですよね、『アイ アイ シンドローム』が出たのは。

二人
はい。

――そこから10ヶ月ぐらい経って、自分の音楽の広まり方にはどんな印象がありますか。

いつか
あんまり実感はないですね。広がっているのかもちょっとわかってないんですけど、去年はフェス、イベントに出させて頂いているのですごい嬉しいですね。
ゴンチ
私も実感はないんですけど、一つあるとすればTwitterを私やってるんですけど、発売する前は呟いてもリプライがなかったのが、「見てます」とか「ライヴ良かったです」っていうのを聞くと嬉しいなって思います。それがちょっと唯一変わったことかな。

――僕が初めてCharisma.comのライヴを観たのは去年の夏のBAYCAMPで。すごいなと思ったんです。まず、ステージの立ち振る舞いの切れ味と言いますか、あれだけいろんな人がいる、一見さんの人も多い場所で確実に味方を増やすというか。

いつか
増えてましたか?(笑)。

――うん。Charisma.comとしてステージに立つ時って、どういうことを心がけてたりするんでしょう?

いつか
私は、息切れしないようにしてます(笑)。最初にすごいエンジン上げちゃうと、後ではぁはぁ言っちゃうので、意気込みだけでテンションはキープしながら最後までいけるようにはします。
ゴンチ
私は逆に息切れしてもいいからバッ!とやりきるようにしてます。勢いよく。

――『アイ アイ シンドローム』という作品を作った後にも、まだまだCharisma.comとしてやりたいこと、作りたい曲というのは沢山あったわけですよね。

いつか
そうですね。とりあえず『アイ アイ シンドローム』はガムシャラに作ったところがあって。バキバキの四つ打ちに乗せたかったんで、いざ作れるっていう環境をいただいて「わあ嬉しい!」と思って、そういうガムシャラですね。

カツカツになった精神でのアルバム

――Charisma.comの音源を聴いて、毒の部分、言いたいことをストレートに言う感じとか、その痛快さとか、そういうものが届いた感じっていうのはありましたか。

いつか
ライヴを観に来てくれているお客さんとかに、お手紙を貰ったりするんですけど、それに「会社が嫌なんですけど、この曲を聴いて頑張ろうと思いました」とか書いてあると「それはすごくよかった」って思いますね。

――けっこう来るんですね、そういうお手紙。

いつか
いや、そんな来ないです(笑)。たぶん、逆に少ないんで印象に残る。
ゴンチ
働いている方が多いので、「月曜日からまた働く活力になった」って言って下さる方もいます。
いつか
大体、土日にライヴするんで。

――今日もお仕事が終わってから取材なんですよね。馬鹿みたいな質問ですけど、忙しいですよね?

いつか
忙しいです(笑)。今は特に、会社のほうも忙しいので。

――日々の生活で感じることとか、そういうものも変わってきたりしました?

いつか
ちょっと変わりました。前はちょっと時間に余裕があったりしたので、「やいやい!」っていう感じのスタンスで『アイ アイ シンドローム』は曲を書けてたりしたんですけど、今回の作品に至っては自分に時間が限られてきて、「やらなきゃいけないことがいっぱいあるな」ってなって、カツカツになった精神でのアルバムなので、出し方としては同じだと思うんですけど、ちょっと違うかもしれないですね。

――その辺をもうちょっと紐解いていきたいんですけども。まず『アイ アイ シンドローム』の時って、やっぱり「これってどうなのよ」とか苛立ちの部分とか、そういうのが明け透けに出ていた訳ですけど、そもそも「Charisma.comはそういうことを歌おう」って決めてたユニットではなかった?

いつか
単純に私が「えっ!?」って思ったことを曲にして、歌う場所がCharisma.comだったっていうだけで、特に決めてはなかったです。

――「えっ!?」って思ってしまう理由っていうのはいつかさんのキャラというか、性格というか、そういうところが大きい?

いつか
そうですね。

――これはゴンチさんに聞きたいんですけど、近くで見ていていつかさんのどういうところが特徴として一番大きいでしょうか。

ゴンチ
自分の考えていることをストレートに言うことですね。ずっとそうなんで。芯があるというか。中学から一緒なんですけど、それは変わってない部分かなって思います。

――いつかさんって、基本、自分が思ってることとか、考えてることは外に出てしまうという感じ?

いつか
いや、一回考えます。考えて、聞く。まずは。「どうなの?」って思ってる相手とかに聞いてたりします。「これさ、こうじゃね?」とか言ってたりして、でも「やっぱりか……」みたいなことは歌になりますね。

Charisma.com

Charisma.com (カリスマドットコム) 2011 年に結成。MC いつかとDJ ゴンチによるエレクトロラップユニット。 YOUTUBEに投稿した動画が話題を呼び、2013年7月10日「アイ アイ シンドローム」にてデビュー。MC のいつかは、普段は雑貨メーカーの事務、DJのゴンチは普段は精密機器メーカーの事務をしている。スキルフルないつかのフロウと一度聞いたら耳から離れないエレクトロサウンド、メロディがこれまでにないジャンルを生み出している。映画監督・大根仁主催のライブイベント「モテキナイツVol.2」の召集、ROCK IN JAPAN FESTIVALやBAYCAMPなど大型フェスでも好評を得て、デビュー作がCDショップ大賞2014関東ブロック賞を受賞、iTunes BEST OF 2013に選ばれた。また、LOUIS VUITTON主催の特別展と題したエキシビションのレセプ ションパーティーに日本人アーティストとして唯一ホログラムライブで出演。ポップなビジュアルとは裏腹に、独創的な言葉を巧みに利用し毒のあるリリックで平成のゆとり世代に一石を投じる。

オフィシャルサイト


1stフルアルバム『DIStopping』

2014年6月4日(水)発売
LACD-0248 / 3,024円(税込)

[ 収録楽曲 ]
01. イイナヅケブルー
02. LOOKER
03. スーパーガール
04. no datte
05. sodaiゴミのkoi
06. チャンコイ
07. Mr.BEER
08. ジェンガジェンガ
09. Train HELL
10. 空色will
11. ペインオフ
12. 100%ブービー
13. ハッピーターン


■TOUR INFORMATION

「DIStopping リリースツアー2014 -OL JOKER-」

7月5日(土) 名古屋Live Hall M.I.D
 ゲスト:CHEESE CAKE
7月11日(金) 大阪BIGCAT
 ゲスト:MOP OF HEAD / 夜の本気ダンス
7月12日(土) 福岡Queblick
 ゲスト:CHEESE CAKE
7月19日(土) 仙台MACANA
 ゲスト:MOP OF HEAD
7月26日(土) 東京LIQUIDROOM
 ゲスト:TEMPURA KIDZ

チケット:スタンディング 前売り 3,300円(税込)

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