NEXUS アーティスト・インタヴュー:The Birthday

ロックというのは鳴らしたい音を鳴らす音楽であり、言いたい事を唄う音楽だ。
その意味でチバユウスケがいろいろなバンドでやり続けてきたことは、ロックのライフストーリーそのものである。その中でも今回のThe Birthdayのアルバム『VISION』は、音を鳴らしたくて仕方が無い奴らが唄いたい事をすべて唄った、ロックアルバムとしての名盤中の名盤だ。
何しろ疾走感がある。そしてメッセージが喉元に突きつけられてくる。こんな音とともに突っ走ってみたいな、こんなことを唄ってみたいな、そしたらあっという間に「明日」が来るのにな―――そんな血がドクドク流れるような生きる実感だらけのアルバム。
こういうアルバムを作ったアーティストとは、本音だけしか酌み交わせない。だからその本音だけを曝し合って来た。

取材・文=鹿野淳 構成=柴那典

毎日いろんなものを吸収して、いらないものを捨てて、「これ!」って思ったらできたんだよ

――今回のアルバムは、ホントに楽しい。それに、めちゃくちゃ気合いが入ってる。素晴らしいアルバムができました。

チバ
ありがとう。

――なんでこんなにいいアルバムができたの?

チバ
…………知らねえよ、そんなの(笑)。

――はははは!

チバ
まあ、毎日いろんなものを吸収して、いらないものを捨てて、「これ!」って思ったらできたんだよ。

――今回、作ってる期間は結構長かったんでしょう?

チバ
うん。でも、アルバムを作ってる期間なんてのは、ずっとなんだよ。曲だってずっと作り続けてるわけだから。ここから入りましたっていう基準が、俺にはわからん。

――“ROKA”とか“さよなら最終兵器”という曲があって、このアルバムのモードになったわけじゃない。

チバ
ないね。

――でもさ、この前クアトロでライヴを観たんだけど、めちゃめちゃ楽しそうにライヴをやっていて。ずっと音楽を好きなのも知ってるし、ロックンロールを楽しんでるのも知ってるんだけど、ライヴであんなに楽しそうな顔をして、真正面を向いてやってるのを観たのは、珍しい気がした。

チバ
真正面、か。なるほどね。「向き合う」っていう感じはあるかもね。昨日、特にそう思ったんだよ。「こうなったら向き合うしかねえだろう!」って思ったんだよ、なんか。

――それは、The Birthdayというバンドをやってきた中でそういう気持ちになったのか、ここ最近の世の中を見ていてそうなったのか、っていうと?

チバ
いや、音とは必ず向き合ってるわけだよ。「これが最高!」って思わないと出さない。だけど、昨日思ったのは、たとえば鹿野くんとかに向き合って、一生懸命やろうと思ったの(笑)。

――取材の話なんだ、なるほどね(笑)。

チバ
どうしても、やればやるほど疲れるんだわ。話したくないと思うんだよ。でも、昨日思ったんだよ。中途半端にやるんじゃなくて、とことんやってやろうって。

俺はずっとストレートに歌ってたと思うんだよね。単純に、その時思ったことだけをやってるからさ

――で、このアルバムはなんで、こんなに楽しいの?

チバ
ほう。楽しかった、やっぱり?

――うん。すげえ楽しい。

チバ
いいね。俺もそう思う。

――いろんなことを考えて、いろんなものを削ぎ落としてこれになってるんでしょう?

チバ
うん。そうかもね。聴こえ方はシンプルかもしれない。

――今まで以上に、4人で鳴らした音を信じて、言おうと思ったことをそのまま歌おうと思ってる気がした。音も言葉も、全部前を向いてるよね。

チバ
うん。いいじゃん(笑)。

The Birthday

05年、ROSSOのチバユウスケ(Vo&G)が中心となってイマイアキノブ(G)、クハラカズユキ(Dr)、ヒライハルキ(Ba)を誘い結成。
翌06年8月に1stシングル『stupid』でデビュー。続けて同年秋に1stアルバム『Rollers Romantics』をリリース。 07年には2ndアルバム『TEARDROP』を発表。08年1月に同アルバムのツアーファイナルとして初となる日本武道館公演を行い、その日の模様を完全収録したLIVE DVD『Live at Far East』がリリースされた。
その後、7曲入りのアルバム『MOTEL RADIO SiXTY SiX』をリリースし、The Birthdayとしては初となるFUJI ROCK FESTIVAL'08に2日目のWHITE STAGE、3日目のGREEN STAGEの2ステージに出演。10年目を迎えたRISING SUN ROCK FESTIVAL2008ではRSR史上初となる2時間に渡るステージをつとめた。
同年秋には6枚目となるシングル『涙がこぼれそう』、3枚目のアルバム『NIGHT ON FOOL』をリリース。全国38ヶ所を廻るツアー"38 NIGHT ON FOOL"を2009年春に終え、4枚目のアルバム制作に入る。
10月にはシングル『愛でぬりつぶせ』、12月には同『ピアノ』、2010年1月には同『ディグゼロ』、タワーレコード30周年記念限定シングル『マディ・キャット・ブルース/ 狂っちゃいないぜ』を立て続けにリリース。 2010年2月に4thアルバム『STAR BLOWS』をリリースし、全国40公演の『STAR BLOWS TOUR』を廻る。
同ツアー後の8月6日ROCK IN JAPAN FESTIVAL'10のステージを最後にイマイアキノブが脱退。同年秋から3人でスタジオに入り始め、ギタリストにフジイケンジを迎え12月から5枚目のアルバム制作に入る。4月13日にはニューシングル『なぜか今日は』、6月に5thアルバム『I'M JUST A DOG』をリリース。「I'M JUST A DOG TOUR'11」、2012年4月に行われたショートサーキット「Quattro×Quattro Tour’12」など、ライヴが各地で絶賛を集める。

2012年4月にシングル『ROKA』、6月に『さよなら最終兵器』をリリース、6枚目となるアルバム『VISION』を完成させた。

http://www.universal-music.co.jp/the-birthday/


New Album『VISION』
2012年7月18日発売
UNIVERSAL SIGMA


UMCK-9495 ¥3,980(税込)
DVD:MUSIC VIDEO+ライブ映像

UMCK-1424  ¥3,059(税込)


[CD収録曲]
1.ゲリラ
2.黒いレイディー
3.ROKA (VISION Mix)
4.Riot Night Serenade
5.KICKING YOU
6.SPACIA <interlude>
7.LOVE SICK BABY LOVE SICK
8.PINK PANTHER
9.LOOSE MEN
10.STORM
11.さよなら最終兵器
12.BECAUSE

【ライヴ情報】
2012/09/22(土) 横浜BAY HALL
2012/09/26(水) 清水ARK
2012/09/27(木) 滋賀U☆STONE
2012/09/29(土) 姫路Beta
2012/10/03(水) 仙台Rensa
2012/10/05(金) 青森Quarter
2012/10/07(日) 山形Session
2012/10/13(土) 奄美 ROAD HOUSE ASiVi
2012/10/16(火) 沖縄桜坂セントラル
2012/10/20(土) 宮崎 WEATHER KING
2012/10/21(日) 大分T.O.P.S BittsHALL
2012/10/27(土) 広島クラブクアトロ
2012/10/28(日) 松江canova
2012/10/30(火) 徳島club GRINDHOUSE
2012/11/01(木) 新居浜JEANDORE
2012/11/03(土) 岐阜 ROOTS
2012/11/07(水) いわきclub SONIC
2012/11/09(金) 新潟LOTS
2012/11/10(土) 金沢EIGHT HALL
2012/11/15(木) 稚内HEART BEAT CAFE
2012/11/17(土) Zepp Sapporo
2012/11/25(日) Zepp Fukuoka
2012/11/28(水) Zepp Nagoya
2012/11/30(金) Zepp Namba
2012/12/01(土) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2012/12/10(月) 京都磔磔
2012/12/12(水) 松阪M'AXA
2012/12/19(水) 日本武道館

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