今日は「アーチスト」という言葉についてお話したいと思います。

こと音楽に限って言うと、「アーチスト」ってそもそもなんなんでしょう。はっきりいって、日本で活動していると本当に良くわかりません(笑)。

簡単に言ってしまうと、何かを表現する音楽家なのかもしれませんね。歌がうまかったりメッセージ性があったり。何かを伝えていく感じなのかな。

でもね、昨今の日本のポップスシーンでは「アーチスト」と呼ばれている人より、韓国のアイドルのほうがぜんぜんお歌がうまく、しっかりとした表現力を持ってたりします。他には、自分で表現したいものが無く、人に曲を書いてもらって、詩も書いてもらいながらも(これは決して悪いことではないんですよ)「アーチスト」と呼ばれている人がいます。ここまで来ると「アーチスト」ってますます何かよくわからなくなりますよね。

90年代のJPOPシーンのプロモーションで、「アーチスト」とか「ディーバ」とかこういった言葉が宣伝で便利だったんでしょうね。「シンガー」とか「歌手」って言うより、「アーチスト」って言ったほうがなんか文化的だしかっこいい感じがするし。当時を振り返るとそんなことを思い出します。

 

さて、まぁ、みなさんそれぞれのアーチスト像があると思いますが、僕の考えはとにかく、自分が表現したいものがあって、それを実際に表現をする人だと思います。全部自分でやることができなくても、人に助けてもらいながら、自分の表現したいものを完成してる人もアーチストだと思います。あと、自分がやりたいことをやる。自分がコラボしたいアーチストとコラボする。音楽業界という世界にいると、必ずしも、これを全員が実現できることでは無いのかもしれません。

僕の場合、日本で契約しているのにも関わらず、海外でリリースできたり、海外のアーチストとコラボさせてもらったりとか、メジャー契約の中、アンダーグラウンド/インディーズレーベルから出させてもらったり。理想の音楽の世界ではこれは当たり前のことかもしれないんですが、実際の今の日本の業界ではこれはすごく難しいことなんです。そういう意味でもavexチーム、そして、アーティマージュ浅川さんにとても感謝しないとね。僕は本当に恵まれた環境にいると思います。

今よりもっとアーチストたちが自由に音楽活動できる日本になってもらえるよう切に願います。そして、それを大変だけど、実行している人たちにリスペクト!!

米国には「アメリカンアイドル」という音楽オーディション番組があります。歌手を目指す男女がいろいろなお題をこなしながら次世代アイドルを目指していくリアリティショウ。アイドルを目指すと言っても、皆さん歌がうまい。場合によっては日本で「アーチスト」と呼ばれている人たちのより数段うまい。

日本も、もっとこうなっていってほしいなぁといつも思っているのですが、世界と日本の差は縮まるどころかどんどん突き放されています。海外の業界人が口をそろえて言ってくるのは日本のヴォーカリスト育成がうまくいってない所。僕もそこを心配しています。

僕は職業柄いろいろなボーカリストと仕事をしてきました。幸運なことに素晴らしいアーチストと競演する機会が多かったのですが、一つ共通することがあります。みなさん洋楽のモノマネがうまいんです。ほんと、モノマネ歌合戦に出てもいいくらい巧い。みなさんにも見せたいくらい(笑)。

はっきりと言いますが、洋楽を歌えるには相当なテクニックが必要です。英語を覚えるのも大変ですが、それ以上に発声の仕方や語尾の歌い方など色々な技術が必要になります。日本人にこれらの手法で歌える人は非常に少ないです。帰国子女系のアーチストで歌がうまい理由はこういった音楽を小さい頃から体感している所にあります。ごくまれに日本で生まれ育ったうまい子がいますが、彼らも日本に住みながらも小さい頃から洋楽を楽しんでいます。

この記事をどんな人が見ているのかわかりませんが、できることなら小学生、いや、幼稚園くらいから洋楽を聴いてください。それを歌えるよう何度も反復練習してください。その際、語尾の部分まで表現をモノマネしてください。これをすることによって歌がうまくなるだけではなく耳も良くなります。「良いシェフの条件は舌だ」と誰か言ってましたが、プロの音楽家の場合は耳です。

邦楽から学べることは何もないとまでは言いませんが、歌唱技術を高めたいのなら絶対に洋楽です。歌い方ひとつにしても世界はどんどん進化しています。その進化を小さい頃から体感していったら、歌がうまいだけでなく、世界とやりあえるヴォーカリストが日本から生まれるかもしれません。日本人グラミー賞ヴォーカリスト。意識次第でこれが「夢」ではなく「挑戦」にだってなり得るんです。

NHKのアニメ「へうげもの」のOpeningを作りました。

「へうげもの」と書いて「ひょうげもの」と読みます。原作は週刊モーニングで連載中。戦国時代を戦だけでは無く、当時のアートやポップカルチャーの視点で書いた作品。現代の音楽家やアーチストが見ても共感することばかり。主人公の織部が苦悩しているとき、彼と自分をついついオーバーラップして見てしまうことすらあります(笑)。今一番好きな漫画のひとつです。いや、ひょっとしたら一番好きかも。そんな大好きな作品のOpening。今週の第11話から担当しています。

音楽の方向性は徹底して原作を意識し、僕が感じる「へうげもの」を音で表現しています。一つ大事なのはこの作品はギャグ漫画であること。「ギャグ漫画」というと言い過ぎかもしれませんが、人間の欲や頑張りすぎている時の滑稽さをコメディタッチで描いている作品。なので、笑えてひょうげた作品を作ろうと心がけました。

映像はもうすでに完成していて、それに合わせてくださいとのリクエスト。最初は「なんとなく合えばいいや~」くらいで始めたのですが、最終的には映像のスイッチングと音楽のリズムがガッツリと合う所までつめました。まるで、映像の人たちが僕の音楽にあわせてくれたようって、、のは言い過ぎですが(笑)、遊び感覚で、リズムから効果音まで徹底して作りました(サポートしてくれたOMKT氏にも感謝)。

そう、音楽やアートにとって遊びはすごく大事だと思うんです。これは僕ならではの考え方なのかもしれないけど、どこかしらに「遊び」がないと面白くない。作り手は究極の美を求めて作るだけでなく、何か意表をつくもの。レコード会社の人たちは単純に商品を「売る」だけでなく、何か心に残るものを。「遊び」をいれたら必ず成功するものではないんですが、遊びながら成功するのは痛快です。

今の日本でこういった遊び心を持つことがすごくレアになっています。それは日本が遊びを産みやすい環境ではないからです。それでも、僕は「遊ぶ」ことにチャレンジしていきたいです。今回の「へうげもの」のOpはそれをすごく意識して作りました。NHK BSで木曜と日曜にやってます。よかったらぜひチェックしてください。

http://www9.nhk.or.jp/anime/hyouge/

世界では色々な面白い音楽が今この瞬間も生まれています。しかし、そういった音楽はTVはおろかラジオや雑誌でもめったに紹介されません。世界の音楽シーンは常に進化しているのに、なかなか皆さんにそういった音楽を紹介できる機会がない。それなら自分でメディアを初めて、僕らDJが皆さんにそういった音楽を紹介できないか?そんな理由でTCY RADIOを3年前にスタートしました。

3年間やり続けているうちに同じ志をもった人たちが力を貸してくれて、ついに今年ちゃんとしたネットラジオ局としてグランド☆オープンできることになりました。今まであった4つの番組だけではなく、これからはアーチストやDJの番組、ランキング番組、DJミックスだけを紹介する番組、ジャンルに特化した物や、パーティを紹介していく番組など、幅広い種類の放送をする予定で、今いろいろなDJたちに力を貸していただけないかと声をかけています。

このまま順調にいけば、日本初のダンス音楽専門ラジオがスタートするということになります。これは何を意味するかというと、世界で活躍しているのにもかかわらず、日本ではめったに紹介されないアーチストを紹介できる場所になったり、これから出てくる期待のニューカマーも紹介できる場所が生まれます。そして何よりも大事なことですが、ダンス音楽好きな人たちが毎日違う番組を聴けるラジオがスタートするということです。ダンス音楽にはとても大きな意味のある物だと思います。

運営をしていくなか、みなさんに無料で聴いてもらうためにスポンサーは絶対不可欠だと思っています。そんな中、一つだけこだわっていきたいことがあります。それは音楽会社だけはスポンサー申請をお断りすることです。もちろん良いパートナーシップでやっていこうと思っています。ただ、もし音楽会社がスポンサーになってしまったら「お金をもらって彼らのアーチストの曲をかける」という構図が生まれてしまう危険性があるからです。いくら自分らがフラットになろうとしても、これはなかなか避けられないもので、そういった物がユーザのメディア離れにもつながっているのではないでしょうか?

今の時代、ユーザが求めているものはリアリティのある信頼関係だと思います。TCY RADIOは自分らがおすすめできない物はいっさい紹介しません。そして手軽になったため逆に膨大な数となってしまっている情報の渦から、プロのDJたちがみなさんにおすすめする音楽をセレクトしていく。みなさんのライフスタイルにダンス音楽を。そんなラジオ局を今年始めます。

今後、進行具合もみなさんに引き続きお伝えしたいと思います。あと、今現在もTCY RADIOは試験放送をやっています。放送日などは www.twitter.com/tcyradio をチェックしてください。

海外の活動を意識するようになってから昔より「日本ならでは」とか「日本的なもの」とかいろいろ考えたりすることがあります。そもそもどんなもんがオリジナルなのか。和風な旋律をいれたら良いのか。演歌/民謡的なこぶしをいれれば良いのか?もし伝統音楽をやられてるのならそれも良いでしょう。でも僕が作っている音楽がそれにあてはまるかというとそうではありません。

僕が作っている音楽は主にエレクトロニックミュージック(ダンスミュージック)と言われている物でヨーロッパにでかいマーケットがあります。ドイツ、イタリア、フランス、ロシア、オランダ、イギリスなど色々な国の作家たちがこの音楽を作り切磋琢磨しています。そんな彼らが自分の国を意識して曲を作っているかというとそうでもありません。ロシア出身の有名エレクトロアーチストのproxy君は何を聴いて影響を受けたかというとイギリス出身のprodigyです。prodigyにロシア的な物があったかというとあまり思いつきません。

考え方は色々とあります。もし、単純に現状の日本を知ってもらいたいのなら、「日本的」な物を出していけば良いと思います。でも、もし本当に世界と勝負したいのなら、僕らが考えなきゃいけないのは「日本的な物は何か」では無く「日本人が海外で戦う場合一番あったスタイルや方法は何か」です。なんだかサッカーの話みたいになってきました(笑)が話を続けます。自分らが戦うスタイルを見つけるには世界がどうなっているかを見つめていくことが大事なんです。

みんなも一緒だと思いますが、今回の震災ですごくショックをうけています。今も悲しみ、恐怖、怒り、不安、寒さ、空腹、喪失感などを感じている人たちのことを考えると胸が苦しくはち切れそうになります。そして、東北ほどヒドイ状況じゃないとはいえ、首都圏の生活も「計画停電」や「物資不足」という初めて体験することで不安を感じている人も多いと思います。

僕にできる事で何かといろいろと考えました。一番の結論は出てないんですが、一つ確かなのは僕はいちDJ/音楽家であって音楽を通じてみなさんと繋がっているとことだと思います。正直、それ以外の取り柄なんてほとんど何もありません。

節電しないといけない中、電気を使うのを避けられない音楽活動をやるのはタブーだと言う人もいると思いますが、僕が唯一得意なもの「音楽」で少しでも音楽好きのみなさんの生活がプラスの方向へいくように勇気づけられたらと思っています。

今の状況によってはパーティを行うことができない場所もありえますが、やれる所からスタートしたいと思っています。あと、TCY RADIOも通常通りにやりたいと思います。

一日過ぎましたが、バレンタインについて。

バレンタインキャンペーン中のソニプラで「僕もチョコを買いたい」と言ってる男の子がいて、母親が「バレンタインは女の子が男の子にチョコレートをプレゼントする日だからダメよ」

その時僕はどんだけその母親を捕まえて説教したかったことか!もちろん人の子供の教育に頭を突っ込むことほどよくないことは無いし、まして知らない人にそんな話をするなどもってのほかなのでグっとこらえましたが(笑)。

いや彼女が言っていることは間違ってはいないんですよ。少なくとも日本では。でもね、日本のバレンタイン制度が世界基準からずれているんですよ。海外では恋人同士がプレゼントしあう日。チョコレートはキーワードで出てくるけど、それ以外のプレゼントをしたりするのもOK。もちろんホワイトデーなどは海外の人からしてみればチンプンカンプン。くわしく知りたい人はwikipediaをどうぞ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/バレンタインデー

まぁ、バレンタインという制度を浸透させ、お菓子ビジネスとして成功させるのは「女性が男性にチョコをプレゼントする日」にして成功だったのかもしれない。当時の歴史背景的に考えても男子が女子に何かプレゼントするってのも難しかったと思うし。

まぁ、世界のバレンタインをバラしたら日本の男子諸君に嫌われてしまうかもしれませんが、こういう事実を知るのも楽しいですね。別に日本の制度がダメとかそういうことではありません。ただ、世界の基準が何か。それを知ってるのと知らないとでは大きな違いがあると思います。そして昨日みなさんが素敵なバレンタインを過ごしたことを願っています。

僕は日本代表フリークで、試合観戦のときは必ずといっていいくらいゴール裏で声を枯らしています。さらに日本代表のサポーターチームリーダーの植田朝日くんとサッカー(?)バラエティ番組をustreamでやったりと、この連載でサッカーの話を一度もしたことが無かったのが自分でも意外です(笑)。

そして今年のアジアカップで僕らの代表が優勝しました。主催国のカタール、韓国、オーストラリアとやりづらい相手を破っての勝利。いつまでも語られるあのロスタイムでW杯初出場を逃したドーハでの優勝。しかもほとんどの試合が逆転やら人数が少なくなったりやら、本当にドラマチック。こんなにすがすがしい気持ちになれたのはジョホールバル以来かな。。

間違いなく僕の心に残るアジアカップ。心に残った理由、それは今回一番応援していた友達のチュンソンが優勝を決める得点をとったことです。あのボレーはマジでシビレたー!!あまりにも嬉しくてひさしぶりに男泣き。こみ上げるものがいっぱいあってね。初戦で途中出場したとき、チームとうまく歯車があってなく不完全燃焼で終了のホイッスル。ちょっぴり心配で「チャンスはまた来る。その時、日本を救ってくれ!!」ってメールを送ったんですが、そんな彼からシンプル、なおかつ重みのある返事が帰ってきました。

「頑張ります。」

選手が試合に出られるのは監督の判断。そして試合に出られない時はとにかく練習など数少ないアピールできるチャンスでベストを尽くすしかないんです。こういう時って本当に気持ちが折れやすいし、クラブチームと違って短期間で行われる代表チームではチャンスも少ない。そんな中でモチベーションを維持するのはすごく大変です。実際このあと彼はなかなか出番が無く、決勝まで出ることはできませんでした。このメールを見る人によっては小さな言葉にも聞こえるのかもしれないけど、僕はこの「頑張ります」にすごい重みや彼の強い気持ちを感じとれました。このシンプルな言葉に「ことだま」を感じたんです。

試合後彼はインタビューで「サッカーの神はいると思います。」と言ってましたが、これを逆に解釈すると、出られないときは精神的にも結構タフだったのを物語っています。そんな彼が決めた、しかも日本を救ってくれた。試合後、そんな彼に僕もひとことメッセージを送りました。

「ありがとう。」

短い文章だけど、僕の気持ちをいっぱい詰めこみました。今回ここぞというところで決めてくれましたが、まだレギュラーになれたわけはないと思います。でも、ここからさらに成長してワールドカップにいってほしいです。がんばれチュンソン!!

明けましておめでとうございます。
というか、今日はぜんぜんめでたくない話ですが(笑)。

日本が不況だというのはみなさんご存知ですよね。音楽業界もけっこう大変です。みなさん僕のPanty&Stockingサントラを聴いていただけましたでしょうか?ふざけたインタールードに聞こえるかもしれませんが(笑)、あれはあながちウソではないのかもしれません。ここ最近CDを買う人が激しく少なくなって業界にショックが走っていました。これにはさまざまな理由があると思いますが、CDの付加価値が落ちてしまったのが大きな理由です。僕らアーチストが面白い物をしっかりと作れてなかったり、コピーだったり、ネットだったり。とにかくCDを買わなくてもそこそこ音楽を味わえちゃう今日このごろ。

これが僕らの生活を締め付けて最近では音楽業界のリストラも笑えないくらいヒドイ状況になってます。友人のエンジニアから何ヶ月も仕事が無くて途方にくれていると聞いたとき、さすがに僕もショックをうけました。じゃあ、どうする?法の力でコピーを撲滅する?新しいコピープロテクションをつける?全部のCDに握手券や特典をつける?どれもCDの枚数を向上させるその場しのぎにはなりますが、どうあがいてもこの流れは食い止められないでしょう。ただこの中で一つだけ「救い」があります。それは、

音楽そのものが廃れるわけではないということ。

仮にCDという形態、いや、もっと過激なことを言って、音楽販売そのものが無くなっても音楽への欲求は無くなりません。昔の曲しかない社会なんて嫌ですよね?新曲を聴きたいですよね?この記事を読んでるみなさんって「売れてるから誰々が好き」とかじゃなくて「純粋にその人の音楽が好き」って人たちがほとんどだと思いますが、音楽ってすごくパーソナルなものだと思うんです。嫌な仕事へむかう時に力をくれたり、失敗した時はげましてくれたり、ストレスを発散してくれたり。そういう作品がある限り音楽そのものが無くなることはないと思います。

今まで我々音楽業界の人間は、CD(レコード、ダウンロード販売ファイル)というメディアを通じてそういった音楽ファンと接し、そしてこれをビジネスにして生活してきました。ただそれのやり方を変える必要が求められてるのかもしれません。Deadmau5が言ってたんだけど、自分の曲が完成して流してみたら5分後にはYoutubeにあがってる。そんなスピーディな時代に大きな業界が対応できるようにならないといけない。そしてそれをしっかりとビジネスにできる方法をもう一度考えないといけない時代に突入しているのです。それの答えが少しでも見えてくる2011年になってほしいです。僕は僕で、いろいろと大変ですが、この変革期に生まれてきてワクワクしています。

大晦日のカウントダウンパーティを大阪スイスホテルでやる予定でしたが、残念ながらホテルの都合でキャンセルになりました。詳しい経緯は今回の主催者ナカモト氏のブログをチェックしてみてください。http://www.world-kyoto.com/blog/nakamoto/?p=2560

カウントダウンパーティを楽しみにしてくれてたみなさんには本当に残念なお知らせでしたが、僕ら出演者やオーガナイズしているみんなも悔しく思っています。ここで誰が悪いとかそういうことではなく、風営法という問題についてお話したいと思います。そもそもみなさん、クラブとディスコの違いをご存知でしょうか?

よく皆さんがイメージするクラブは音楽カルチャーが根強い場所でディスコは「黒服」とかゴージャスな内装など、そんな感じでしょうか?実際そういう所もあるのですが、実は営業方法が違うんです。ディスコは風営法に基づいて営業許可をとっているので、24時(東京は条例により午前1時)に店を閉めないといけない事になっています。一方クラブは風営法が適用されない飲食店の事で、食事や飲料を売りながらDJが音楽を流して「たまたま」お客さんが踊っていることになっています。僕も法律や経営の専門家ではないので、細かい所までは説明できませんが、おおまかそんな感じでしょう。要は踊らす環境を提供してなければ大丈夫なんです。ここで僕が疑問に思うことがあります。

若者が深夜に集まって音楽を聴きながら踊る行為のどこが違法なのでしょうか?

20才以上の成人が深夜大きな音で踊ることになんの問題あるのでしょう?僕のやっているDJという仕事は大きな音で音楽をかけてみなさんを踊らせます。これが何時にやろうと何も後ろめたい気持ちになりません。周りに迷惑がかからないようにしっかりと防音はされていますし、クラブの外でもスタッフが「お静かに」と注意してきます。

未成年が入ったらと指摘される方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも僕がDJするクラブはIDチェックが非常に厳しいです。たとえば僕のパーティで僕のゲストがいるとします。その人がどう見ても40超えたおっさんだとしてもIDチェックは行われます。そしてどんなに僕と仲が良くてもIDを持っていなかったら帰ってもらう事になっています。

あと、ドラッグの話をさせてください。とあるタレントさんが逮捕された時、一部のアホなメディアがおもしろおかしくクラブはドラッグの巣窟で悪いことばかり行われていると報道していました。その報道に関係したことがある人たちが、はたしてクラブへ行ったことがあるのか疑問に感じます。もしクラブでドラッグをやってる人が見つかれば速攻で追い出されます。よくクラブへ一度も行ったことがない子が「クラブって怖いしー」って言ってきますが、そんな人は是非ぼくのパーティへ遊びにきてほしい。田中さんや大沢さんのパーティ、DEXのパーティ、MITOMIさんのパーティ、他にもたくさんDJ仲間がパーティをやっていますが、彼らのパーティはどれも楽しく「怖い」なんてイメージと結びつきません。

踊る行為が風営法に当てはまる。おかしいと思います。どんなジャンルでも我々音楽好きには好きな時間に大きな音で踊り狂う権利があります。今の法律はそれを侵害しているではないでしょうか?みなさんがどう思うかはもちろん自由です。ただ、今回のことについて何かを感じてくれたり考えてくれるとさいわいです。そして僕はどんなことがあろうと、大きな音で音楽をかけて、みんなに楽しく踊ってもらう行為を続けていきたいと思います。

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