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Version21.1 forth

速報レポート

ライヴ終演後、即座にライヴ写真とテキストをアップ!リアルタイムレポートで会場の熱をお届けします!

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アーティスト集合写真

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[ Photo : 橋本 塁(SOUND SHOOTER) ]

『version21.1 fourth』出演アーティスト全員集合
間もなくスタートです!!

アーティスト集合写真2

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[ Photo : 橋本 塁(SOUND SHOOTER) ]

別カットも公開!!

version21.1 fourth ヴォーカリスト

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[ Photo : 橋本 塁(SOUND SHOOTER) ]

出演バンドのパートごとのメンバー集合写真も実現! まずはヴォーカリストから

version21.1 fourth ギタリスト

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[ Photo : 橋本 塁(SOUND SHOOTER) ]

ギタリストはこれだけの人数に。9mm菅原&滝、テレフォンズ石毛らフロントマンも参加。

version21.1 fourth ベーシスト

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[ Photo : 橋本 塁(SOUND SHOOTER) ]

これはかなりレアなショットかも!? ベーシストが一堂に集まってます

version21.1 fourth ドラマー

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[ Photo : 橋本 塁(SOUND SHOOTER) ]

バンドの屋台骨、ドラマーたち。心なしか迫力のショット

version21.1 fourth キーボーディスト

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[ Photo : 橋本 塁(SOUND SHOOTER) ]

キーボーディストはサカナクション・岡崎&テレフォンズ・岡本の2ショット!!

開催宣言

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version21.1 fourth幕開けを告げる山口・石毛・出戸による開催宣言

the telephones

the telephones
[ Photo : 古渓一道 ]

「これはイベントだけど勝負だよ!」

各バンドのヴォーカリストでそんな風に声を掛け合ったという、山口・石毛・出戸による開催宣言のMCで幕を開けたVersion 21.1。トップバッターに登場したthe telephonesは、まさに特攻隊長として昼間っからフロアに熱狂の渦を巻き起こすステージを見せてくれた。

特に痛快だったのが、MCに続いての”SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS”だ。ノブ=岡本伸明(キーボード)が、イントロのフレーズを痛恨のミス。曲を止めてしまうが、「ちょっと待って! これは明らかに俺のミスだ。だからブーイングしていいんだよ!」「それだけ叫べるなら踊れるよね!」と、オーディエンスを逆に煽る。続けて、石毛が「ダンスミュージックは悲しみから始まってるんだよ! 踊ろうぜ!」と叫んで曲に突入。この盛り上げ方は、”スーパーお祭りディスコ集団”たる彼らならではの面目躍如かも。

ラストは、上半身裸になったノブが仁王立ちで「We are?」「DISCO!!!」のコール&レスポンス。そして「最後は、やっぱり愛だよね」という石毛のMCから”Love&DISCO”。アリーナはもちろん、スタンド3Fの最後列のお客さんまでが、両手を挙げて踊っていた。

まさに横浜アリーナの広い会場を一つにする一体感を感じさせてくれた45分。ロックンロール・パーティはまだまだ始まったばかり!
[ Text : 柴 那典 ]


13時の開幕と同時に横浜アリーナに沸き上がる熱気と歓声を「昼間っから踊ろうぜ! Are you DISCO!?」と石毛輝のシャウトがいきなりレッドゾーンまで煽り立てる! そのまま“Urban Disco”“sick rocks”を連射、さらに「みんなの退屈な日常を、ぶっ壊すぜー!」とテレフォンズのロック魂を極限凝縮した最新ナンバー“D.E.N.W.A”へ流れ込む頃には、アリーナもスタンド席も見渡す限り巨大なダンスフロアと化している。「『version21.1-fourth』4年目、横浜アリーナすごいっすね。(山口)一郎さんの言葉を借りると、みなさんセンスがいいです!」と石毛。「『version21.1』は4年で横浜アリーナでしょ? オリンピック、ワールドカップと同じくらい、いやもっとすごいってことだあっ!」と叫ぶのは、銀色Tシャツを光らせ人間ミラーボール状態のノブ。ハイパーなシンセ・サウンドとディストーション・ギターが目映い音世界を描く“HABANERO”。横浜アリーナがはちきれそうな勢いのダンスとシンガロングがあふれる“Love&DISCO”……「DISCO」をロックの殺し文句に掲げてライブ・シーンを揺さぶってきたthe telephones。4人の途方もないエネルギーが祝砲のように弾けた、最高の幕開けだった。
[ Text : 高橋智樹 ]


【セットリスト】
1. Urban Disco
2. sick rocks
3. D.E.N.W.A
4. A.B.C.DISCO
5. SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!
6. I Hete DISCOOOOOOO!!!
7. White Elephant
8. Monkey Discooooooo
9. HABANERO
-we are DISCO!!!-
10. Love&DISCO

andymori

andymori
[ Photo : 橋本 塁 (SOUND SHOOTER) ]

冴え渡った3人渾身のキメから一転、ブレーキが壊れたように疾走する“everything is my guitar”のビート。<革命を起こすんだ>という高らかな宣誓で時代丸ごと前へ先へと動かす“革命”。バンドと音楽の無垢な喜び越しに「生」の喜びをエモーショナルに突き上げる“ユートピア”……

横浜アリーナの広大な空間に響き渡るandymoriの音楽は、日常に向き合い転がり回りながら「その先」を夢想する僕らの情熱をダイレクトに照射し、熱く奮い立たせていく。どこまでもシンプルでラフで無防備な楽曲&サウンドが、ダイナミックな躍動感をもって胸に響くのは、小山田壮平/藤原寛/岡山健二の3人の揺るぎないロックとポップへの確信ゆえだろう。

ダンサブルな“クラブナイト”の後で「ぜひテレフォンズにカヴァーしてもらおうかと……」と小山田が悪戯っぽく笑ってみせた後に“16”をしっとりと歌い上げ、名曲“1984”で1万人の魂を震わせる。45分という時間の中で動と静、焦燥と博愛が寄せては返すスリリングなアクト。「音楽を愛してやまないすべての人に贈ります」という小山田の静かな声に導かれてのラストはもちろん“愛してやまない音楽を”。純度100%、音楽の魔法そのものの時間だった。
[ Text : 高橋智樹 ]


テレフォンズのお祭り騒ぎに続いては、andymoriが登場。まずは“everything is my guitar”から”革命”と、衝動だけをギュッと凝縮したようなロックンロール・ナンバーを続けざまに放ち、《バンドを組んでいるんだ とてもいいバンドなんだ》と歌う”ユートピア”へ。相変わらず照れも衒いも飾りもなく直球のメッセージをズバズバと投げ込んでくるのが彼らのライヴだ。

3月7日にニューアルバム『光』のリリースを控えた彼ら。この日はそこからの新曲もいくつか披露された。藤原寛(ベース)のプレイが冴える“ベースマン”。四つ打ちのビートとチアフルなメロディの”クラブナイト”。楽曲からは音楽の喜びがストレートに伝わる。それが彼らの新しいモードなのだろう。

後半は”1984”や”ベンガルトラとウィスキー”など代表曲を並べたセット。特に印象的だったのは、「音楽を愛する皆さんに捧げます」とラストに披露された新曲”愛してやまない音楽を”だった。声を張り上げ歌う小山田壮平のヴォーカルが胸に迫る。「andymoriでした、ありがとう」と一言だけ残してステージを去った彼ら。幸せなムードが終演後のフロアに溢れていた。
[ Text : 柴 那典 ]


【セットリスト】
1. everything is my guitar
2. 革命
3. ユートピア
4. Sunrise&Sunset
5. 投げKISSをあげるよ
6. ベースマン
7. クラブナイト
8. 16
9. 1984
10. グロリアス軽トラ
11. ベンガルトラとウィスキー
12. Peace
13. 愛してやまない音楽を

THE BAWDIES

THE BAWDIES
[ Photo : 橋本 塁 (SOUND SHOOTER) ]

ステージ転換中のサウンドチェックにメンバー全員が登場、なんと「せっかくだから1曲やります!」と”I’m In Love With You”を丸々プレイ! そのサービス精神でスタート前からお客さんを虜にしたTHE BAWDIES。キラキラの電飾と照明をバックに、ド派手で痛快なロックンロール・サーカスを見せてくれた。

「やっぱライヴが最高だよね! 生で伝えないと!ロックンロールですから」と、ROY。その言葉通りのグッド・ヴァイブスに満ちたエネルギッシュなナンバーを次々と披露する。特に圧巻は、リリースされたばかりの最新シングル”ROCK ME BABY”からの、後半の展開だ。

「俺の合図で飛びましょう!」とのMCに、フロアを埋め尽くすオーディエンスがジャンプで応えた”YOU GOTTA DANCE”、そして一糸乱れぬハンドクラップとコール・アンド・レスポンスで会場が一つになった”KEEP ON ROCKIN’”。どんどん会場の温度を上げ、息をつくヒマもないほどの怒涛の盛り上がりの中、終了。「やっぱりロックンロール最高だな!って、そんな日本にしたいんです!」というROYの言葉に、アリーナもスタンドも100%のエネルギーで応えていた。見事!
[ Text : 柴 那典 ]


ステージの背後を飾る「The Bawdies」の電飾バックドロップ以上にゴージャスに横浜アリーナのオーディエンスの心を熱く照らしていく、ROY/JIM/TAXMAN/MARCYの“A NEW DAY IS COMIN’”のロックンロール! 「実は今年初ライヴなんですね。遅れましてですが……明けましておめでとうございます! え、遅すぎますか?」というMCから“IT’S TOO LATE”へつないでみせるベタな展開だって、4人のパワフルなビートと相俟って極上のエンターテインメントとなっていく。最高だ。

「シンプルなことしか言いません! 楽しんでほしいなと、心を開放してほしいなと。電車の中で騒ぎたいなと思ってもできないでしょ? でも、ここでは好きなようにやっていいんですよ!」というROYのシャウトと会場の熱気が響き合って、ただでさえ沸点越えの高揚感が“JUST BE COOL”“LOVE YOU NEED YOU”と曲を重ねるごとにさらに高まっていく。

最新シングル曲“ROCK ME BABY”のワイルドなグルーヴに横浜アリーナが揺れる! 「ダイエットだ何だと言ってますが、これはいくら喰っても大丈夫です! ただただ元気が出ますよ!」(ROY)と叩きつけた“HOT DOG”のスリリングな加速感! ラスト“KEEP ON ROCKIN’”での割れんばかりのコール&レスポンスに至るまで、ロックンロールを牽引するバンドとしての堂々たる風格に満ちていた。
[ Text : 高橋智樹 ]


【セットリスト】
1. A NEW DAY IS COMIN’
2. IT’S TOO LATE
3. JUST BE COOL
4. LOVE YOU NEED YOU
5. ROCK ME BABY
6. B.P.B
7. HOT DOG
8. YOU GOTTA DANCE
9. KEEP ON ROCKIN’

DJ 前田博章

DJ 前田博章
[ Photo : 古渓一道 ]

インターミッションには、DJ前田博章が登場。ドラマーを横に従え、ハウスからロックまで縦横無尽の選曲に、迫力ある生の肉体的なビートとVJの映像を重ねる。DJの枠組みを超えたセッション・プレイで盛り上げてくれた!
[ Text : 柴 那典 ]

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet
[ Photo : 橋本 塁 (SOUND SHOOTER) ]

生ドラムをフィーチャーした前田博章の超絶DJプレイを挟んで、『version21.1-fourth-』後半は9mm Parabellum Bulletからスタート! “Living Dying Message”から“Cold Edge”“The Revolutionary”とソリッド&スリリングな轟音の塊を次々に撃ち放ち、会場丸ごと歓喜と戦慄で震わせながら未曾有の熱狂を生み出していく。昨年ここ横浜アリーナでワンマン・ライヴを開催した彼ら、「俺達の横浜アリーナへ来てくれてどうもありがと……それは去年の話でした!」(菅原卓郎)としっかりネタにすることも忘れない。

“キャンドルの灯を”で炎のように高々と噴き上がる滝善充のリード・ギター。そして、屋内の風景を寒風吹きすさぶ世界に塗り替えてみせた“カモメ”の音像……ヘヴィでシリアスな楽曲&自由でダイナミックな爆音の向こうに希望を描き出すバンド=9mmの真価が、“新しい光”のアグレッシヴなサウンドの中でひときわ強烈に輝いていた。

the telephonesのお株を奪った卓郎の「Are you DISCO!」のスクリームから“Discommunication”へ! さらに“Black Market Blues”でフロアからスタンドから沸き上がる圧巻の「ヘイ! ヘイ!」コールとクラップ! 衝撃音楽としてのロックの極致のような、最高に熾烈なアクトだった。
[ Text : 高橋智樹 ]


『actⅣ』としてDVDリリースされることが決まった昨年6月の「MOVEMENT YOKOHAMA」以来、約8ヶ月ぶりに横浜アリーナのステージに立った9mm Parabellum Ballet。貫禄の風格を携えて、彼らはこの場所に戻ってきた。

髪もヒゲも黒々と伸びてロック・レジェンドのようなルックスの滝善充がギターを振り回してステージ狭しと走り回り、菅原卓郎が朗々と歌い叫ぶ。“Living Dying Message”から”The Recolutionary”までハイテンションなナンバーを続けざまにプレイ、お客さんもありったけのパワーでそれに応える。

過去4枚のアルバムからバランスよく選ばれたセットリストで、ライヴバンドとしての”地肩の強さ”を見せつけた彼ら。MCでは「2006年に長野で対バンしてからの付き合い」というOGRE YOU ASSHOLEへのエールも送る。終盤は、オーディエンスの大合唱も起こった”新しい光”からBPM200超えのファストチューン”Punishment”まで、どんどん回転数を上げていく。全力疾走で駆け抜けた45分、終了後のアリーナを見回したら、タオルを肩に巻いた汗だくの笑顔がそこら中にあった。
[ Text : 柴 那典 ]


【セットリスト】
1. Living Dying Message
2. Cold Edge
3. The Revolutionary
4. Vampiregirl
5. キャンドルの灯を
6. カモメ
7. 新しい光
8. Discommunication
9. Black Market Blues
10. Punishment

OGRE YOU ASSHOLE

OGRE YOU ASSHOLE
[ Photo : 古渓一道 ]

ビジョンも消え照明も最小限の真っ暗な会場の中、スモークの炊かれたステージに、サポートのベーシストを加えた4人のメンバーの姿が薄っすらと浮かび上がる。淡々としたクラウト・ロックのビートに太いベースと2本のギター、出戸のハイトーン・ヴォイスが折り重なり、ディレイが空中を飛び交う。これは痺れる! このイベント「Version21.1」立ち上げメンツでもあるOGRE YOU ASSHOLEのライヴは、観るたびにサイケデリックな浮力を増している。

THE BAWDIESから9mmとエネルギッシュな「押し」のバンドが続いた後に登場した彼らは、いわば「引き」の美学を持ったバンド。特に最新アルバム『homely』は、ロックの常識もポップの約束事も、バンドのそれまでのキャリアと経験すらも全部ゼロにして今までにない心地よさのツボを探す実験的な意欲作だ。そこからの楽曲を中心にした今回のステージは、集まった多くのオーディエンスにとっても未体験ゾーンのものだったのではないかと思う。

全5曲、MCもほとんど挟まず、しかも1曲目に披露した”ロープ”を最後に再び長尺でプレイし、最後には爆音のカタルシスで全て飲み込むという冒険的なステージ。吸い込まれるような感覚を覚える人も多かったはずだ。
[ Text : 柴 那典 ]


1曲目“ロープ”のギター・サウンドが響き渡った瞬間、横浜アリーナ丸ごと深い森の奥へと引きずり込まれていくような感覚に包まれる……OGRE YOU ASSHOLEのステージを体験するということは、音楽の持つ豊潤で神秘的な側面と真っ向から向き合うということだ。

そこから混沌の底をたゆたうベース・ラインから“フェンスのある家”へ流れ込み、目映いばかりのクライマックスへと到達する頃には、あたかも時間軸が溶解したようなグルーヴ感に、この場に集まった誰もが支配されてしまっている。サイケデリックな白昼夢感やトリップ感とは異なる、音の渦巻き越しに冷徹な覚醒感が滲み出してくる感じーーといった形容や比喩を、彼らの深く鮮烈なサウンドスケープは容易にすり抜けて、視界を塗り潰す。

「こんばんは、OGRE YOU ASSHOLEです」という出戸学のMCのみを挟んで、最新作『homely』の楽曲を中心とした謎めいた音世界を45分のアクトの中で描き出してみせたオウガ。出戸学のハイトーン・ヴォイスと深遠なギター・アンサンブルが美しく響き合う“バックシート”。虚空にむせび泣くギターが感情を掻き乱し、痺れるような快感が15分以上にわたって続く“ロープ(Long ver.)”……彼らの唯一無二の進化ぶりを見せつける、珠玉のステージだった。
[ Text : 高橋智樹 ]


【セットリスト】
明るい部屋
1. ロープ
2. フェンスのある家
3. ふたつの段階
4. バックシート
5. ロープ(Long ver.)

サカナクション

サカナクション
[ Photo : 古渓一道 ]

いよいよ最後のアクト=サカナクションの登場! 「『version21.1』、用意はいいかー!」という山口の絶叫から横浜アリーナを“モノクロトウキョー”へ巻き込んでがっつり揺らし、“セントレイ”の力強いビートを今この場所の凱歌のように誇らしく響かせーー途中にMCを挟むこともないサカナクション・ノンストップ・ミックス的なステージングでもって、息つく間もない歓喜の頂点へと1万人のオーディエンスを導いていく。

壮麗なコーラスが全身を心地好く震わせる“『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』”。岩寺基晴&草刈愛美が打ち鳴らす太鼓と清冽なメロディが胸に迫る“ルーキー”。ロックとエレクトロの接点から無限の可能性を引きずり出してみせた精鋭・サカナクションの音のスケール感に、誰もが熱く酔いしれていく。終わりゆくこの時間を全力で楽しもうとするかのように、最後の“アルクアラウンド”“アイデンティティ”に、オーディエンスもひときわ大きなシンガロングとハンドウウェイヴで応えていく。

場内のむせ返るような熱気を残して、すべてのアクトが終了……かと思いきや、鳴り止まないアンコールの拍手を受けて5人が再びオン・ステージ。「苦しみながら音楽を作ってる6バンドが集まって、センスのいい1万人ものお客さんがこうやって集まってくれると……救われます」という山口の誠実な言葉に、温かい拍手喝采が広がる。正真正銘のラスト・ナンバー“ナイトフィッシングイズグッド”が、『version21.1』という場所への最高の福音として降り注いだ。
[ Text : 高橋智樹 ]


まさに磐石のエンタテインメント。スケールの大きな興奮と感動でイベントを締めくくってくれたのが、ラストに登場したサカナクションだった。ライヴ仕様にチューンナップされた”RL”でスタートしたステージは、照明や演出も含めて一つの世界観をありありと見せるもの。カラフルなムービング・ライトがフロアを照らし、3Fまでぎっしりと埋まった会場が歓喜に揺れる。

中盤は”エンドレス”から”『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』”と、新作アルバム『DocumentaLy』を象徴するナンバーを展開。続く”DocumentaRy”では、フロアを一度真っ暗にしてから5人が一列に並んでインストを披露。緑のレーザー光線がフロアを舞い、ドリーミーな空間を作り出す。そして終盤は”ルーキー””アルクアラウンド””アイデンティティ”とアンセムを連発。1万人を踊らせ、脳からドーパミンが出まくる高揚感の中、本編は終了。

アンコールで再び登場した山口一郎は、「10年区切りで音楽シーンを見て『2010年代にはこういうバンドがいた』と振り返って思えるようなバンドが、今日出たメンツの中にいると嬉しいと思います」と語った。音楽性もマインドもそれぞれ違うが、その思いは出演した全てのバンドに共通しているはずだ。

集まったオーディエンスの一人一人にも、きっと、記憶に残る一日になったんじゃないかと思う。
[ Text : 柴 那典 ]


【セットリスト】
1. RL
2. モノクロトウキョー
3. セントレイ
4. 仮面の街
5. エンドレス
6. 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
7. DocumentaRy
8. ルーキー
9. アルクアラウンド
10. アイデンティティ
EN. ナイトフィッシングイズグッド

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