<インタヴュー> シュリスペイロフ「飾らなすぎてちょっと恐いです」――自然体の生活が刻み込まれた『その周辺』の世界

<インタヴュー> シュリスペイロフ「飾らなすぎてちょっと恐いです」――自然体の生活が刻み込まれた『その周辺』の世界

札幌出身の3人組、シュリスペイロフが4年ぶりのフルアルバム『その周辺』をリリースした。

結成以来マイペースな歩みを経てきたバンドは、2013年にthe pillows・山中さわおの主宰するDELICIOUS LABELに移籍し、拠点を東京に移して活動を活性化。オルタナティブ・ロックをベースにシューゲイザーやポスト・ロックにも通じるギターサウンドに、心象風景を切り取る言葉で評価を得てきたバンドの真価を示すような一枚を完成させた。

淡々と飾らない言葉を歌うバンドは、新作で何を目指したのか。生活の中の「その周辺」から徐々にトリップしていくアルバムについて、話を聞いた。

取材・文=柴 那典


あまり積極的な人間が集まってるわけじゃないんで


ーー今回のアルバムは、シンプルにいい曲を書いていい演奏をして歌うということを突き詰めたアルバムで、マイペースで独自の道を歩んできたバンドが、いい意味で誰もいないポジションにいるような感じを受けました。

宮本:そう言ってもらえると嬉しいですね。

ーーまず、どういうところからこのアルバムを作り始めたんでしょうか。

宮本:去年に出したミニアルバムからそんなに空けないで出したいなっていうのがまずあって。その『turtle』って去年のミニアルバムを作る前の『0.7』っていうのがフルアルバムだったんで、次もフルアルバムを出したいという。曲作りは進めていたんで、曲数はその時点でちょっとあったんです。その前から「その周辺」というこのアルバムの雰囲気を作っている曲があって。その曲が作っている全体の雰囲気に合わて少しずつ書き下ろしていった感じですね。

ーー“その周辺”という曲が最初にできた?

宮本:“その周辺”はわりと前ですね。2年前、札幌から東京に出てくる時に、フィールドレコーディングで周りの音を録ってたんです。地下鉄とかスーパーとかの音が入ってるんですけど、それをフルアルバム用に録っておいた。だから早いっちゃ早いかな。「その周辺」っていう言葉を付けたのはこのアルバムを作り始めてからなんですけれど。

ーー札幌から東京に出てきて、バンドのスタンスは変わりました?

宮本:そんなに変わってないかな。変わったことに気付いてないのかな。あんまし深く考えてないのかもしれない(笑)。

ブチョー:パリッと考え方変えようみたいなのはなかったよね。

宮本:「パリッと」って、あんま使わない言葉だけどね(笑)。札幌でやってるときも「頑張ろうぜ!」みたいなのはあんまりなかったかな。

野口:あまり積極的な人間が集まってるわけじゃないんで。人が多いとこに来てもあんまり変わりないですね。


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シュリスペイロフ

昨年4月にリリースされたミニアルバム「turtle」に続き、the pillows山中さわおが主宰するDELICIOUS LABELより、実に約4年ぶりのフルアルバムとなる今作。レーベル代表であり、長きに渡りthe pillowsとして活動を続ける山中が、その才能を羨ましいと評した、ヴォーカル・ギター宮本英一が作り出す独特な世界観が、今作でも如何なく発揮されている。
M1「空中庭園」、M10「エンドロール」のようなポップな楽曲から、M5「さよなら宇宙」やM8「夜の公園」といったオルタナティブを前面に押し出した楽曲まで、シュリスペイロフが持つ魅力が凝縮された1枚。


オフィシャルサイト


ニューアルバム『その周辺』

2015年5月20日(水)発売
BUMP-045 / 2,500円(税込)
[ 収録楽曲 ]
01. 空中庭園
02. 働きたくない
03. 憂鬱に踊る
04. その周辺
05. さよなら宇宙
06. スターレット
07. ルール
08. 夜の公園
09. 地球を歩く
10. エンドロール


< TOUR INFORMATION >
シュリスペイロフ“その周辺”発売記念「そちらの周辺ツアー」
7月02日(木) 大阪 心斎橋 Pangea
7月03日(金) 愛知 名古屋 APOLLO BASE
7月05日(日) 新潟 GOLDENPIGS BLACK STAGE
7月10日(金) 東京 下北沢 CLUB Que
7月24日(金) 北海道 札幌 Sound Lab mole


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