“おやすみ”から始まる物語

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バカ番号:00019
名前:ひろみ
レベル:初級
プロフィール:生まれも育ちも札幌の道産子。空や星をみたり、キレイな景色をみることが好き。好きな食べ物は、お肉。マイペースというか、鈍くさい。音楽かけながら運転したり、掃除とかするのが好きです。

今でも忘れることができない瞬間がある。ずっと胸に焼きついている。今という瞬間(とき)を全力で生き、全力で唄う人の姿を。

笑顔で唄う高橋優という人の姿を。

小さい時から歌が好きだった。ラムネが入ったマイクのおもちゃ片手に歌っていたと、両親から聞いたことがある。高校の学校祭でDOUBLEというシンガーの存在を知り、Shakeという曲を聴いてからファンになった。R&Bを聴くきっかけにもなって、今でも大好きなアーティストの一人。

音楽好きを生かし、レンタルショップで働いたこともあり、色々なジャンルを聴いたり、音楽に溢れる環境はとても楽しかった。

でも、一度もライブに行ったことはなかった。『行きたい』と思う気持ちよりも、『無理だ』と、最初から諦めていた。身体があまり丈夫じゃなかった、というのが理由。だからか、私が住む北海道でもたくさんのライブとかイベントがあったことも知らなくて、ライジングサンは名前しか知らなかった。ちなみに、大きな音楽イベントらしい(笑)

ひょんなことから知った「おやすみ」という歌。初めて聴いたとき、涙が頬をつたった。言葉にできない“あたたかさ”を感じたからかもしれない。その「おやすみ」という歌は、“高橋優”というアーティストが歌っていて、大切な人を想って作詞をし、大切な人へ向けて歌ったものだったと教えてもらった。そこから、少しずつ聴くようになった。いや、一気にハマっていった(笑)「おやすみ」以外にも、好きな歌が増えていく日々。気がつけば、『ライブ行ってみたいな』と思うようになっていった。でも同時に、『ちょっと自信ないな…』という葛藤。

ある日、『ひろみちゃん!優くん、イチオシ祭に来るみたいだよ!』と声をかけてもらった。イチオシ祭というのは、北海道のテレビ番組のお祭りで、道産の食べ物とか色々あって楽しめたり、芸人さんもいたり、カメラも人もたくさんいてビックリ。初めて来たので何となく写真を撮ってみたけれど、私の目的は違った。なんと、高橋優さんの無料ライブがあったのだ。声をかけられた日からずっと、ワクワクとドキドキが止まらなかった。

当日はファンの方とも知り合い、それだけでもすごく楽しかった。今までこんな経験なかったから。『遠くから一目、見るだけでいい』そう思っていた私に、突然ミラクルが起こる。いよいよ高橋優さんが登場します!となった瞬間、

『1番前の席に1人座れるんですけど、誰か座りませんか?』

と女性が駆け寄ってきた。一緒にいた人たちから、『ひろみちゃん行っておいで!』と背中を押され、状況を理解する余裕などないまま最前列の真ん中に座り、ライブが始まった。

本当に夢みたいな時間だった。この想いをどう言葉にして良いか分からない。でも、今まで感じたこともない感情が次々と湧いてくる。楽しむつもりで来たのに、本人を前に硬直してしまった。手が震えて手拍子もできないし、緊張しすぎて声もでない。ただひらすら震える手を押さえて、何かを拝んでいるような姿だったと思う。結局、最後まで手を振ることすらできなかった。そして、ライブが終了してから緊張の糸が切れて、ボロボロ泣いてしまった。

大好きな「おやすみ」を歌ってくれたから。

でも、理由はそれだけではなくて、最前列で見られることなんて中々ないはずなのに、背中を押してもらえたこと。私がこの歌が好きだと、直接お手紙を届けてくれた人がいたこと。嬉しくてたまらない気持ちをうまく表現できず、ただ泣くばかりの私。あの日から、“高橋優”に心を奪われてしまった。あんなに全力で生きてみたいとさえ思った。

そんな私が昨年、ライブデビューした。大切な人から「早めの誕生日プレゼント」としていただいたチケット。この時も、私のために沢山の人が関わってくれていて、当日は本当に楽しい時間を過ごすことができ、今でも心から感謝している。最初は緊張して手拍子できなかったけど、楽しくて嬉しくて、気づいたら手拍子していた。タイミングがズレてることは分かっていたけど、恥ずかしさはどこかへ飛んでいき、『札幌ありがとうー!』の声に、手を振れるまでになった(笑)

私の父も東北出身ということもあり、高橋優さんの訛りには親近感を感じる。たくさん「ありがとう」を言うところ、笑顔が素敵なところも魅力的で、私は“今”という瞬間を全力で生きる姿が一番の魅力だと思っている。もちろん、高橋優さんの紡ぐ言葉たちも好き。

音楽って、人と人を繋ぐ“魔法”のようなもの。暗闇を一瞬で吹き飛ばす力と光のような勢いがあって、昨日まで他人だった人とも一瞬で繋がることもできる。それぞれ置かれた立場も違うし、環境も違う。でも、距離を越えて誰とでも繋がれるような気がする。

これからも、もうダメだって思うこともあると思う。でも、どんな時でもひとたび音楽を聴けば、「ひとりじゃない」って感じることができる。音楽の可能性ってスゴイ!

大げさかもしれないけど最近、大きな変化があった。それは、「生きてて良かった」という気持ち。諦めることなんて、何ひとつなかったのかもしれない。私らしく行けるライブもあって、一緒に楽しむ喜びを教えてもらった私は、とても幸せものだと思う。

音楽を縁に出逢った人へ、沢山の『ありがとう』を伝えたい。同じ空のしたで一緒にがんばる人たちがいる限り、私はどんなことがあっても前を向いて歩いていける気がする。今後も私らしく、音楽と人生を楽しむつもり!『明日はきっといい日になる』、そう信じているから。

音楽の魔法が、これからもっと広がるといいな。

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