<インタヴュー> 特別企画・永原真夏とNEXUSの歩みを振り返る

・インタヴュー(2014年10月) 「下手な理屈よりも感覚で、パワーとかエネルギーだけでやってきた」 ーーSEBASTIAN X、メジャー進出で改めて明かす奔放さの由来
・インタヴュー(2014年10月)
「下手な理屈よりも感覚で、パワーとかエネルギーだけでやってきた」
ーーSEBASTIAN X、メジャー進出で改めて明かす奔放さの由来

・インタヴュー(2015年3月) 「バンドを続けていくのは素晴らしいことだけど、やっぱり自分には見てみたいものがある」 ーー永原真夏が語る、活動休止の真相
・インタヴュー(2015年3月)
「バンドを続けていくのは素晴らしいことだけど、やっぱり自分には見てみたいものがある」
ーー永原真夏が語る、活動休止の真相

ーーメジャーデビューの時のインタヴューで、確か銀座のクラブに行ったって言ってて。

永原真夏:そう、行って、ハードコアな人に会いたいって言って、行きました。

ーー何やってんだっていう話をした覚えがある。

そうそうそう。なんかあると全然関係ない世界に行って平衡を保つのが自分のくせで。なんかあるんでしょうね。春告と「スーダラ節」の間にも、私アメリカ行ってるんですよ。弾丸で一週間。全然違う世界に行って、身体で実感したいというか。そういう広さの中で音楽をやっていきたいっていう気持ちがあるので、メジャーに行く前に全然喋ったことない何考えてるのかわからないような人に会ってみようと思って。

ーーなるほど。(行ったクラブのママに)超キレられたんでしょ?

ブチ切れですよ。なんなのよ!って言って、めっちゃ怖かった。

ーー(笑)。振り返っていただいて、SEBASTIAN Xのメジャー期、『イェーイ』と『こころ』の時期は、どういう風に捉えてますか?

うーん、いろんなことがめちゃくちゃだった時期なので、ジレンマが自分の中で多かった時期だったと思います。やりたいこととか表現したいことが上手くできないっていう時でもあったので。いろんなことを自分たちでやってきた部分があったから、すり合わせるのは逆に難しかったところもありますね。でもミッチー(クラムボン・ミト)と出会えたのは大きかった。ミッチーは今まであったミュージシャンの中では一番信頼してますね!

ーーほう。どういうところが大きいんですか?

何も話してないのに、自分のことこんなにわかるんだ!っていうところがすごい思った。

ーークラムボンもDIYの先駆者ですよね。誰も通ってない道を通ってきたバンドだし、そこで通じ合う部分はあったのかも。

あったのかもしれないですね。そういうところを尊重してくれたからかな。たとえば歌のキーに関しても、私は声が高いので、もっと低くしないと広く受け入れてもらえないんじゃないかって思ってて、自分もスタッフもメンバーも全員低くした方がいいって言ってたんですけど、でもミトさんだけ、絶対低くしちゃだめだって。「こんな高い声がパーンと出る人はそうそういないんだから、そうやって一瞬の何かを求めて自分の個性を殺すようなことをしてはいけない」って言われたんですよ。そこを消すような真似をしちゃだめだって。そういう風に考えてくれる人がいるんだって思って、自分の中ではすごい衝撃だったんですよね。

ーーそして、SEBASTIAN Xの活動休止を経て、永原真夏としてのソロ活動がスタートします。新作も聴かせていただいて、非常に解放感がある感じでしたが、実際、ソロを初めてどうでしたか? 音楽との関係とか表現との距離感とか。

おもしろいなって思いましたね。それこそ、やり方とか表現の方法とか伝え方とかにフォーカスが当たっていた。さっきまで喋ったDIYとかも、ただ単に全く知らない人で、今回あんまり同じ畑でやってもつまんないなと思って、界隈の違う人たちと音楽をやってみたんですよ。でも、音楽があると会話になる。新しい人に会ってもブレがなかったんです。そうやって新しいアイディアが出てくるのが面白かったし、そういう感じで2015年は突き進んだ気がしますね。今も特にどんどんライヴが噛み合ってきて、曲がどんどん体に入っていくっていうのが面白い。

ーー「リトルタイガー」とか、ずっと語ってきた自分の本質的なところがブレずにかたちになってる感じがします。

なりましたね。でも作曲が工藤歩里(SEBASTIAN Xの頃から活動を共にしているキーボーディスト)で、デモを歩里が持ってきたんですよね。それを聴いた時にとても感動して。聴いた瞬間にストーリーが絵で想像できたので、それを丁寧に言葉にしていって。そういう意味で、初めて聴いた時に自分が感動したので、手応えはありました。

ーーソロの本格始動のミニアルバムのリードトラックで自分が作曲じゃなくても全然OKだと思えたっていうことですよね。

全然OKです。ソロ名義とはいえ、やっぱりチームなので。永原真夏っていう自分一人っていうよりは、いろんな人の表現をアウトプットできるとか自分が吸収して表現できる場所にしたいと思ってるんで。ミニアルバムも、テーマを設けずに、ライヴをやりながら作っていったんですよ。こういうアルバムにしようっていう計画なしで、余白を作らずに作れたかなとは思う。

ーーでも、ソロになってから、ミニアルバムより前にカセットテープをリリースしているわけですしね。かなり面白い試みですけど。

カセットは本当に楽しかったですね。しかも伝わった感じがしたんですよ。自分がかわいいなって思うもの、素敵だなって思うし。でも私はカセット世代ではないので「これで本当に音が鳴るの?」っていう感じです。今は物体がなくなっていく時代だから、物が好きな私としては遡っていくしかメディアを新しく発見していくしか方法がなくて。そうなったときに、シンプルに新鮮なんですよね。で、こんなにかわいい音楽のメディアがあるのかっていう。ただCDが売れるってことより、お客さんに喜んでもらうっていうのが何よりだから。なんか、そこで合点がいったんですよね。

ーーやろうとしてることの可能性を感じた。

そうそう。音楽の伝え方、もっといっぱいあるじゃん!って思ったし。ガッツポーズでしたね。「カセット聴けないからいらない」って言われたら終わりだったけど、伝わったのがうれしかった。

ーーなるほど。こうやって振り返ってみると、軸のある話になりましたね。DIYというキーワードがずっとあった。

なるほど、たしかに。そうかもしれないですね。

ーーじゃあ最後に、この先の永原真夏の展望は?

今は近い未来のことしか考えないようにしているのですが、これからは、音楽で全然やったことのないことをやってみようと計画中で。せっかくソロなんで、ほんとにやったことのないことをやってみたいですね。

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永原真夏

2008年2月から2015年4月の活動休止までSEBASTIAN Xのヴォーカリストとして活動。作詞作曲、アートワークやMV、グッズなどを手がけていた。バンドの活動休 止から19日後にソロ活動開始宣言、2015年 7月には1stソロEP『青い空』をリ リース。発売日にソロ初ライブを行なう。
現在、ソロプロジェクト「永原真夏+SUPER GOOD BAND」やKey.工藤歩里とのユニット「音沙汰」などで活動中。
そして、2016年3月に1st Mini Album『バイオロジー』をリリースする。

オフィシャルサイト
オフィシャルTumblr
オフィシャルTwitter
永原真夏STAFF Twitter



< RELEASE INFORMATION >
1st Mini Album『バイオロジー』

2016年3月16日(水)発売 WRCA-06 / 1,800円(税込)
[ 収録楽曲 ]
1. リトルタイガー
2. バイオロジー
3. 平和
4. 唄おうカロリーメイツ
5. 青い空(Hyper Ver.)
6. プリズム99%


< TOUR INFORMATION >
永原真夏1st Mini Album『バイオロジー』リリース記念東名阪インストアライブツアー
3月19日(土) 名古屋PARCO 西館1Fエントランス・スペース
16:30スタート/観覧フリー
※永原真夏(Vo)と工藤歩里(Key)による2人編成でのライヴとなります
※アコースティック・ミニライブ&サイン会&特典引換会

3月25日(金) タワーレコード難波店 5Fイベントスペース
19:30スタート/観覧フリー
※永原真夏(Vo)と工藤歩里(Key)による2人編成でのライヴとなります
※アコースティック・ミニライブ&サイン会&特典引換会

3月27日(日) タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
21:00スタート/観覧フリー
※永原真夏+SUPER GOODでのライヴとなります
※ミニライヴ&サイン会&特典引換会

永原真夏ツアー2016「わたしのバイオロジー」
4月10日(日) 水戸SONIC
永原真夏+SUPER GOOD BAND / 他

4月15日(金) 仙台FLYINGSON
永原真夏+SUPER GOOD BAND / ワンダフルボーイズ

4月23日(土) 浜松FORCE
永原真夏+SUPER GOOD BAND / 指先ノハク / Spoon / ピンク・ロリータ・ジュリエッツ / macico / ピスタチオ

5月7日(土) 岡山CAFE MUSIQA
音沙汰 / さとうもか

5月8日(日) 島根・松江NU
音沙汰 / O.G.K / wonder wonder / DJエンペラー梅木 / 他

東名阪2マンツアー
5月13日(金) 大阪シャングリラ w/ Wienners
5月21日(土) 名古屋TOKUZO w/ GEZAN
5月26日(木) 渋谷WWW w/ HAPPY


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