<インタヴュー> GLIM SPANKY「覚悟を決めたなら迷わず突っ走れ」――ロックの魔法を今に蘇らせるGLIM SPANKYの“本気”

<インタヴュー> GLIM SPANKY「覚悟を決めたなら迷わず突っ走れ」――ロックの魔法を今に蘇らせるGLIM SPANKYの“本気”

GLIM SPANKYがリリースしたミニアルバム『ワイルド・サイドを行け』には、彼らの“本気”が詰まっている。まっすぐに、前のめりに、そして強い説得力を持って響かせるロックの熱がこもっている。

松尾レミ(Vo/Gt)と亀本寛貴(Gt)の二人組。2014年にメジャーデビューを果たし、ミニアルバム『焦燥』と『褒めろよ』『リアル鬼ごっこ』という2枚のシングルと1stアルバム『SUNRISE JOURNEY』で評価を集めてきた。

新作は全5曲。表題曲を中心に、歌と演奏からパワフルな迫力が伝わってくる。いよいよ本格的なブレイクを目前にした今、楽曲に込められた二人のルーツと覚悟について、語ってもらった。

取材・文=柴 那典


自分のやりたいことを全部挑戦できた


ーーミニアルバム、格好よかったです。いわゆる本物のロックンロールを追求することと、今の日本のポップスとしてそれを成立させる、その絶妙なバランスを突いている感じがして。

松尾レミ(Vo/Gt):ありがとうございます!

ーーそういうGLIM SPANKYのあり方がどうかたち作られていったかを聞ければと思うんです。まず、去年にリリースした『SUNRISE JOURNEY』という初のアルバムを経て、どういうところから自分たちの作品を作ろうとスタートしたんでしょう?

松尾:やっぱり自分のポリシーとして「満足しない」というのがあるんですよね。曲名にもしちゃったんですけど、常に「NEXT ONE」って思って生きてる。サウンド的にも、1stアルバムは最初の作品ということで一番シンプルなかたちにしたんです。基本的にはギター2本とベースとドラムで、必要なところにはオルガンを加えたり、全部生楽器で作った。そこから、次は新しいことをしたいと思って「ワイルド・サイドを行け」という曲を作ったんです。今回は、シンセを使ったり、サイケな曲調を取り入れたり、自分のやりたいことを全部挑戦できたという思いはすごくありますね。

亀本寛貴(Gt):今回はまずGLIM SPANKYっていう存在をちゃんと知ってもらうためのCDじゃなきゃいけないっていうのはありつつ、やっぱり「これしかねえのかよ」って思われるのはミュージシャンとしてすごくイヤですからね。何か、ちょっと変わったな、レベルアップしたなって思わせる要素はちゃんと作れるようにしようと思って全曲通して考えました。

松尾:基本的に、まずは前に出した「褒めろよ」と「リアル鬼ごっこ」と 「ワイルド・サイドを行け」で三部作になるようなテイストの曲を世に出そうっていうことを決めて。その上でGLIM SPANKYがどう新たな挑戦をしているのかっていうことが見えるような作品になるといいと思ったんですね。

ーーなるほど。新たな挑戦の中でも、先ほど言われたサイケ感というのは、GLIM SPANKYのルーツ感ともちゃんと繋がっているけど、でも今までちゃんとやっていなかった。

松尾:そうですね。

ーーなので、聴いた時に「お、来た来た!」みたいな感じはあって。

松尾:嬉しい! 本当にずっとやりたかったんですよね。シタールの音も大好きだし、音でトリップできるようなものを作りたいとずっと思っていたので。たとえばビートルズの『マジカル・ミステリー・ツアー』とか『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』あたりの感じとか、クーラ・シェイカーとか、現代でいうとテーム・インパラとか。ああいう感じを曲の中に入れたいというのもあって。やっぱりサイケデリックなものへの憧れはあるので、そういう要素もどんどん出していきたいんですね。


保育園のときが人生初のサイケ体験


ーーそもそも、松尾さんのサイケデリックなものへの憧れは、どういうルーツから培われていったんでしょう?

松尾:保育園くらいかなあ、ヒッピーのお祭りに父親に連れていかれたことがあって。それが私の人生初のサイケ体験なんです。もうすごいんですよ。おっちゃんがひたすら太鼓叩いてて、その周りで意味わからないギター弾いてて。で、チャイを煮てる、みたいな(笑)。

ーーへえ、それはすごい(笑)。

松尾:そこのフリーマーケットに私も出店したりして。その中で、ヒッピーたちの演奏している曲だったり、流れている音楽だったり、ファッションを見ていた。それが最初なんです。

ーーなるほど。物心ついた時の風景だった。

松尾:そうなんです。だから、ロックを知ってからサイケを知るっていうより、もともとそういう空気感が生活のどこかにあったというか。なので、サイケなイメージとかサウンドが心地いいんですよね。もともと父親がロックマニアだったので、グレイトフル・デッドのレコードのジャケットを見せて「これがサイケなんだよ」と説明されたり。かなり当たり前に自分の周りにある感覚でした。

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松尾レミ (Vocal&Guitar, Song Writting, Art&Design)
亀本寛貴 (Guitar)

ロックとブルースを基調にしながらも、新しさを感じさせるサウンドを鳴らす、男女2人組新世代ロックユニット。ハスキーで圧倒的存在感のヴォーカルと、ブルージーで感情豊かなギターが特徴。ライブではサポートメンバーを加え、東京都内を中心に活動中。


オフィシャルサイト


MINI ALBUM『ワイルド・サイドを行け』


初回限定盤(CD+DVD):TYCT-69097 / 2,500円(+税)


通常盤(CD):TYCT-60077 / 1,500円(+税)

2016年1月27日(水)発売
[ 収録楽曲 ]
・CD
01. ワイルド・サイドを行け
02. NEXT ONE
03. BOYS&GIRLS
04. 太陽を目指せ
05. 夜明けのフォーク

・DVD
2015/10/17 赤坂BLITZワンマン公演
01. サンライズジャーニー
02. 焦燥
03. MIDNIGHT CIRCUS
04. ダミーロックとブルース
05. 褒めろよ
06. WONDER ALONE
07. リアル鬼ごっこ
08. NEXT ONE
09. 大人になったら
10. さよなら僕の町


< EVENT INFORMATION >
『ワイルド・サイドを行け』発売記念インストアイベント
1月30日(土) START 21:00(集合20:30)
会場:タワーレコード新宿店 7F イベントスペース

1月31日(日) START 16:00(集合15:30)
会場:タワーレコード梅田NU茶屋町店 イベントスペース

2月7日(日) START 13:00 (集合12:30)
会場:名古屋パルコ 西館1F イベントスペース

「“ワイルド・サイドを行け”ツアー」
4月2日(土) 名古屋SPADE BOX
出演:GLIM SPANKY ...and more

4月3日(日) 心斎橋JANUS
出演:GLIM SPANKY ...and more

4月16日(土) 恵比寿LIQUIDROOM
出演:GLIM SPANKY ...and more


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